プロダンスリーグ『D.LEAGUE』ROUND.6レポート テーマ性溢れる個性豊かなダンスで高得点続出

 続くavex ROYALBRATSは一転し「HOME」を主題にしたストーリー性のあるダンスを披露し71点。ミュージカル調を意識したという90’sなナンバーをピンクのセットアップの衣装で表現したSEGA SAMMY LUX、和をテーマにした独創的な内容で魅せたUSEN-NEXT I'moonはともに70点を得る。

 毎回最後のチームが波乱を巻き起こす『D.LEAGUE』だが、今回も例に漏れなかった。トリはFULLCAST RAISERZ。彼らの「THE CRUMP HISTORY」をテーマにした力強い演技が74点を叩き出し、首位と1点差で2位につけ、さらにオーディエンス点を加えた総合得点で点差をひっくり返し第6戦を制した。坂見は「クランプらしい内容。パワーとバランスがあるのに、まだまだクランプは日本で認知度が低い。それをエンターテインメントにして伝えていってほしい」と賛辞を述べた。

FULLCAST RAISERZ

 FULLCAST RAISERZのチームディレクター・TWIGGZ“JUN”は「温故知新。一過性のダンスではなく、15年死なずに進化を続けているという自分なりのクランプへの愛と可能性を形にしました」と今作を涙ながらに解説。優勝については「ジャッジの先人がいて、僕らのようなベテランがいて、ダンスの可能性をこれから広げていくダンサーがいる。僕らがすごいということではなく、たまたまこういう結果だった。若い世代の子が『D.LEAGUE』を目指すように、日本から世界に発信する場にしていきたい」と語った。

 チームリーダーのTWIGGZは「普通のダンスコンテストだと優勝してそれで終わりだと思うんですが、12戦終わって3位4位に入ってないとダメだと思うので、一つの通過点として突き進んでいけたらと思っています」と冷静にコメント。次戦を見据えている様子だ。

 終盤にはJP THE WAVYのゲストパフォーマンスも。「自分もちょっと前までダンサーだったし、こういうところで仕事ができて嬉しいし、特別な気持ちです」と感慨深げだった。

 ROUND.6の結果は以下の通り(カッコ内:ジャッジポイント+オーディエンスポイント)。FULLCAST RAISERZ・94点(74+20)、SEPTENI RAPTURES・89点(75+14)、avex ROYALBRATS・88点(71+17)、SEGA SAMMY LUX・84点(70+14)、USEN-NEXT I'moon・84点(70+14)、KOSE 8ROCKS・83点(69+14)、CyberAgent Legit・78点(66+12)、Benefit one MONOLIZ・78点(66+12)、KADOKAWA DREAMS・73点(62+11)。トータルランキングではavex ROYALBRATSが首位を保守。

 今回はオーディエンスポイントが明暗を分けた。だんだんと採点基準が各チームで理解されてきたかもしれないが、次回以降のシーズン後半戦はジャッジが総勢8名(DANCER JUDGE4名+ENTERTAINER JUDGE4名)になり、各員の持ち点が20点から10点に変更された<ジャッジ80点+オーディエンス20点>システムに変化する。これにより戦局が変わっていくことが十分に考えられる。残り半分はどのような戦いが演じられていくのだろうか。次戦は4月6日、ますます『D.LEAGUE』から目が離せない。

D.LEAGUE 公式HP

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