ジャニーズWEST、“7人の7年”彩るアルバムでチャート首位 多様な作家とのコラボが彩る歌唱力

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2021-03-29/

 今週1位はジャニーズWESTの『rainboW』。初週で24.5万枚というセールスはグループ史上最高記録であり、始動から7年目にして揺るぎない人気を獲得したと言っていいでしょう。西の看板をゴリ押ししてこないタイトルにも、何かスッキリとしたプライドを感じます。

ジャニーズWEST

 西の看板と書きました。先輩を見ればKinKi Kids、関ジャニ∞もそうですが、ジャニーズの中で「近畿/関西」って特に注目すべき出身地と捉えられているのでしょうか。キスマイやセクゾ、キンプリなどに比べると、そもそも看板が雑というか、「え、そこでまとめちゃうんですか?」という乱暴ギリギリのセンスを感じます。そのことを〈無敵なname〉と歌ったのがKinKi Kidsの「KANZAI BOYA」だったので、これはジャニーズに所属するアイドルたちの、愛すべき共通認識だったのかなと思われます。

 故・ジャニー喜多川社長から頂戴したグループ名と出身地が直結する関西圏の彼らは、毎回ではないにせよ、時々、いかにも“ザ・関西人”といったテンションの曲でファンを元気づけてくれます。誰が決めたルールなのかわからないけれど、そのことを本人たちも積極的に楽しんでいるように見える。全国で活躍するアイドルに根付いたローカルの感覚。なかなか興味深いですね。

 実際、「ええじゃないか」というハイテンションな1曲でデビューしたジャニーズWESTには、ずっと西の看板がついてきたものです。アルバムのタイトルも初期から順に『go WEST よーいドン!』→『ラッキィィィィィィィ7』→『なうぇすと』→『WESTival』→『WESTV!』と続く。いわば、グループの名を定着させるためのWESTしばりですね。これが解除され始めたのが前作『W trouble』だったなら、今回の『rainboW』はたまたまオシリに“W”がついただけというか、むしろ大事なのは“虹”のほうでしょう。7年目の7色、今なおこの7人で続いていること。それぞれの個性と豊かな歌唱力は、初の試みとなるソロ曲7作を収録したDISC 2(初回盤Bのみ収録)で堪能できます。

 通常盤の収録曲でオッと思わされたのは「Paradise」。作詞はシンガーソングライターのmiletで、なんと全編英語詞です。音数を押さえたソウル/R&B系ナンバーは、どこか気怠いメロディと英語の響きの組み合わせがとってもセクシー。こういう曲も歌いこなせるくらい歳を重ね、また経験を積んできたのでしょう。背負い続けてきた西の看板も必要がなくなりました。