安田レイ、milet、Uru……ドラマを彩る女性シンガー 共通点はトレンドだけで語れない実力

 安田レイ、milet、Uruは、万人が認めるほど歌が巧い。しかも3人とも、ただ巧いのではなく、自分の声質を理解し、歌声を……もっと言ってしまえば言葉の発し方そのものまでも、しっかりコントロールしている。3人に共通するテクニックは、例えば、アップダウンの激しいメロディを滑らかに聴かせるファルセットを使ったアプローチ、サビと高音だけで勝負しようとしない、声を張るロングトーンを多用しない、喉を開きながらも息を潜めるように歌う低音、英語と日本語が混ざっていても語感に差異が感じられない歌詞などである。

 これらのテクニックは、宇多田ヒカルの登場が大きく影響しているのではなかろうか。彼女が登場するまでの日本の音楽シーンにおいて“歌がうまい女性ボーカル”の定義は、高音がスコーンと突き抜け、繊細なニュアンスよりも声量で勝負するような傾向にあったと思う。それが宇多田ヒカルの登場と活躍により、新たな定義が加わったのだ。ニュアンスや表現力の重視である。そして今、ニュアンスや表現力で聴かせることの出来る女性ボーカリストが、音楽シーンに出揃ってきた。

 音楽だけに限らず、すべてのジャンルにおいて、トレンドの変遷が急速化している昨今。それに伴いトレンドの細分化もスピードを増している感があるが、安田レイ、milet、Uruには、トレンドだけでは語れない実力が備わっている。

■伊藤亜希
ライター。編集。アーティストサイトの企画・制作。喜んだり、落ち込んだり、切なくなったり、お酒を飲んだりしてると、勝手に脳内BGMが流れ出す幸せな日々。旦那と小さなイタリアンバル(新中野駅から徒歩2分)始めました。
Piccolo 266 インスタグラム(@piccolo266)

■リリース情報
安田レイ『Not the End』
2月24日(水)CD発売
2月7日(日)先行配信スタート
初回盤:CD+Blu-ray Disc  1,800円+税
 <Blu-ray収録内容>
・「Not the End」Music Video
・「Not the End」Behind The Scenes

通常盤:CD 1,200円+税 
<収録曲>
M1.「Not the End」
(日本×Hulu 共同製作ドラマ「君と世界が終わる日に」挿入歌)
M2.「amber」
(映画「おもいで写眞」主題歌)
M3.「Not the End -piano ver.-」
M4.「Not the End -Instrrumental-」
M5.「amber -Instrumental-」

■番組概要
日本テレビ×Hulu共同製作ドラマ『君と世界が終わる日に』
放送日時:1月17日スタート 毎週(日)22時30分~放送
<キャスト>
竹内涼真 中条あやみ 笠松将  飯豊まりえ  マキタスポーツ  安藤玉恵  キム・ジェヒョン  横溝菜帆/ 大谷亮平  笹野高史  滝藤賢一
ⒸNTV/HJホールディングス

■関連リンク
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