SHINee、7thアルバム『Don’t Call Me』で更新した“らしさ” メンバーの声を届けたグローバル公開インタビュー
新作に込めた思いは「SHINeeを定義するな!」
「いつも予想を超えてくるグループ」として定評のあるSHINeeが、本作で見せたかったのは“新しいSHINee”だ。そのためにキーが「インパクトを大事にした」と語る。ヒップホップべースにのせて、これまでSHINeeとしては挑戦していなかった「やめろ!」や「ダメだ!」といった強烈な歌詞を取り入れた楽曲だという。
最初にこの曲を聴いた時に「カウンターパンチを食らったような気分になった」と話し、これまでの続きを感じさせる作品よりも、全く新しいスタートを感じさせるものをタイトル曲にしようということになったのだと続ける。「このくらいの変化を見せないと」と語るキーの頼もしい口調から、本作に対する意欲を改めて感じることができた。
パフォーマンス担当のテミンは「ダーク化したSHINeeに会えると思います。歌詞に合わせて振り付けを構成しました」と手応えを感じている様子。そのレッスンを見ていたというユンホは「難易度が高くて、“これ可能だろうか?“と思いましたが、さすがSHINee」と弟たちの輝きを誇らしく思っているようだった。
また、MVについての話題になると「キーがアイデアを出した衣装にも注目してほしい。赤い髪にもして、新しいチャレンジに“ここまでやって大丈夫かな?“と思ったけどとても満足しています」(ミンホ)、「見せたことのないヘッドピースや、目だけが見えるような撮影もして、コンセプトを表現できたと思います」(オンユ)と、自信を覗かせるメンバーたち。その仕上がりはぜひ、実際にご確認いただきたい。
“SHINeeらしさ“を更新する、新たなターニングポイントに
「SHINeeにはいくつかのターニングポイントがありました。『Replay』などのR&B路線、『Sherlock』や『Everybody』などでのパフォーマンスに重きをおいた楽曲たちもありました。今回はヒップホップがベースで、新しいターニングポイントになる作品だと思います」とテミンが語るように、SHINeeはこれまで様々なジャンルの音楽作品を発信してきた。
キーは記者から「SHINeeらしさ」について尋ねられると、「“SHINeeがすることがSHINee化するのだ“と悟りました」と答えていた。その塗り替えられていく「SHINeeらしさ」が、本アルバムにも詰まっている。
ヒップホップベースの「Don't Call Me」、ファンキーなダンスポップサウンドの「Heart Attack」、ストーリー性のあるミディアムテンポのR&B曲「Marry You」、疾走感溢れるフィーチャーサウンド「CØDE」、これまでのSHINeeの世界観と地続きにあるエナジェティックなポップナンバー「I Really Want You」……など、多彩なジャンルの楽曲が収録されている。メンバーの中でも「どれもタイトル曲にしたい」と話していたように、聴く人それぞれにとって「この曲が一番好き」というお気に入りがきっと見つかるはずだ。
まさに、SHINeeが枠組みや定義にとらわれない存在だと証明する作品となった本作。「これまでやったことのないことをすべて注ぎこんだ」「ベストを尽くした」と話すメンバーのまっすぐな眼差しに、きっと本作を皮切りに次々と「SHINeeらしさ」を更新していってくれるはずだと期待せずにはいられない。