関ジャニ∞、Sexy Zone、KAT-TUN……個々のグループらしさ更新する“ギャップソング”に注目

KAT-TUN「A MUSEUM」

 3月10日に15周年アニバーサリーシングル『Roar』をリリースするKAT-TUN。KAT-TUNの代表曲といえば、音楽番組で幾度となく披露してきたこともあり、一般的には「Real Face」(3人体制にて新たに歌い直した「Real Face#2」含む)の印象がまだまだ強いはず。また、ファンの間でも楽曲の傾向や、特効を巧みにつかったステージ演出、それらのパフォーマンスなどから(良い意味での)やんちゃな部分が支持されてきたが、そうしたイメージとのギャップを感じるのが「A MUSEUM」だ。

 アルバム『IGNITE』収録曲で、2019年に展開されたJR博多シティ「AMU博多8周年キャンペーン」イメージソングに起用された。キラキラとしたさわやかな曲調でありながら、ほどよく効かせた低音によって軽すぎない、絶妙なバランスを保っている。歌詞は〈君となら何気ない日常も僕には宝ものさ〉と、幸せに満ちた内容に。トラックそのものにおけるこれまでのシングル曲とのギャップに加えて、ピースフルな歌詞をKAT-TUNが歌うことでもギャップが生まれている。特に歌い出しを務める上田竜也は、『炎の体育会TV』(TBS系)で熱血っぷりを発揮する姿からは想像のつかないスイートボイスを聴かせる。なお、KAT-TUNは3月から全国7カ所22公演を行う全国ツアー『15TH ANNIVERSARY LIVE KAT-TUN』を発表しており、デビュー日である3月22日公演は有料のライブ配信も予定されている。

 今回は直近/近年の活動をもとに、特にギャップのある楽曲を紹介したが、上記以外にも広く知られていないギャップソングがまだまだある。シングルのカップリングやソロ曲などにこそ、グループにおける攻めた楽曲が収録される傾向にあるので、新しい音楽との出会いを求めて扉を開けてみてはいかがだろうか。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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