『Animal』インタビュー

BALLISTIK BOYZ、攻めのシングル『Animal』で開拓した新境地 『LIVE×ONLINE』で掴んだ“次なる挑戦への意欲”も語る

 複数の言語を操るメンバーを擁し、EXILE TRIBEが誇る国際派ユニットとして国内外から注目を集めるBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE。2月3日にリリースされた、パッケージとしては約1年ぶりとなるシングル『Animal』では、グループ史上最高にセクシーなR&Bナンバーである表題曲を筆頭に新境地を開拓している。意欲的なこのシングルの収録曲についてはもちろん、バンド演奏などメンバーそれぞれが多才ぶりを発揮した昨年末のオンラインライブ『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』についても語ってもらった。(古知屋ジュン)

「イメージを一新するような楽曲になりました」

ーーリード曲のタイトルを聞いた時に、先輩のGENERATIONS from EXILE TRIBEにも同タイトルの曲があるので、なんとなくテンションが高いサウンドを予想していたんです。でもサウンドはしっとりしているのに歌詞がかなりセクシーという、意表を突く方向性で攻めてきたなと。

松井利樹(以下、松井):ふふっ。僕らの狙い通りです!(笑)。

日髙竜太

ーー結構前から温めていた曲だと聞きました。

日髙竜太(以下、日髙):まだ僕らがメジャーデビュー前の2018年に、アメリカのプロデューサーのCory(Enemy)さんに提供していただいた楽曲です。彼が来日しているときに自分たちのパフォーマンスを観てもらう機会がありまして、その後にお話させてもらったときに「君たちに曲を書いてあげるよ」みたいなフランクなところから始まって、急遽その次の日にレコーディングすることになって。当初はすべて英語詞でした。去年の僕らの単独ホールツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 “BBZ”』のときに、タイトルは明かさずに英語のままパフォーマンスしたりしたので、ツアーを観に来た方は「あの曲、なんだったんだろう?」と思っていたんじゃないかと思うんですけど、今回ようやくその曲を3rdシングルとしてリリースできることになりまして。事務所の先輩でもあるJAY’EDさんに元々の「Animal」の世界観を壊さないように日本語を織り交ぜてもらう形で、今のバージョンが完成しました。

ーーメンバー全員が20歳を超えた今だからこそしっくりくる大人っぽさもあると思うのですが、歌詞やサウンド的にも今までとは違うタイプの懐の深さがありますよね。

日髙:本当にいいタイミングにハマった感じがします。今出すべきじゃないかと僕たち自身も思いましたし、スタッフさんもそう考えてリリースすることになったので。

加納嘉将(以下、加納):本当に今までの僕たちの楽曲とは振付を含めてかなり雰囲気が違いますし、MVに女性キャストの方が出てきたりとイメージを一新するような楽曲になりました。どちらかというとこれまではアッパーで明るめな曲が多かったので、こういったミドル調にトライできるというのもすごく嬉しかったです。サウンド的にもかなり好きな曲です。

ーー海沼さんも『週刊EXILE』で「これまでの楽曲は勢いを重視してきた部分があったけれども、この曲では大人っぽさを表現したい」というようなことを言っていたと思うんですが、最初に聴いた時の印象は覚えていますか?

海沼流星(以下、海沼):3年前に初めて聴いた時の自分の中でのイメージは、「完全に洋楽!」でしたね。海外の人たちが聴いているような。でもグループを結成した時からこういう楽曲をやりたいっていうのはメンバーとも話していたので、楽曲をいただいた時には素直に嬉しかったですし、ステージで実際にやるならこういう風に見せたいとか、いろんな挑戦ができる曲だなとも思っていました。

砂田将宏

ーーJAY’EDさん作の日本語の入った歌詞で、イメージもより膨らませやすくなって。

砂田将宏(以下、砂田):最初は英語詞でレコーディングしたので「日本語だとどうなるんだろう?」という戸惑いはあったんです。JAY’EDさんも曲のニュアンスを壊さないように、どこを日本語にしてどこを英語のまま残すか、すごく悩んだとおっしゃっていましたし。僕は個人的に、日本語なんですけど英語っぽく聞こえるのがこの歌詞の魅力かなと思います。特に中盤の〈思うままに そう思うままに〉のところとか、気に入っています。

ーーセクシーな歌詞の世界観についてはどんな風に捉えていたんですか?

松井:全体的によく読んでみると、相手の女性に対する思いの部分では一線を越えそうで越えてない、微妙なラインの表現が多いんですよね。その女性に対して思いを伝えたいけれどうまく伝えられない切なさやもどかしさもありつつ、自分の気持ち的には素直になりたい……みたいな熱っぽさが込められている感じがしていて。そういう表現はBALLISTIK BOYZでも初めてでしたけど、意外に今の自分たちにはしっくりくる歌詞じゃないかと思います。

ーー大人っぽさを表現しつつ、好きな女性を前に少し背伸びしているニュアンスもあるんですかね。あとこの曲は歌割りが細かくて、かつそれぞれの声の魅力がすごくわかりやすいのも素敵でした。

奥田力也

奥田力也(以下、奥田):スタッフさんから提案があったときに相談をしてもらいまして、「ここは誰々が歌ったほうが雰囲気に合うと思う」といったアイデアは出させてもらいました。

ーー全員が歌えたりラップできるとなると、組み合わせを考える面白さ・難しさもあると思いますが、いろんなパターンを試してみたりもしましたか?

奥田:今回はラッパーチーム(海沼、奥田、松井)も今までのようにガツガツ行く感じのラップではなくて、メロディ感のあるパートを担当したので結構悩みました。自分自身にとっても新しい挑戦になりますし、流星や利樹のメロっぽいラップも聴いたことがなかったので「どうすればいいんだろう?」と。それで、これまでの僕らの考え方を1回まっさらにするような形で、いろいろ組んでみたんです。最終的に完成したものを聴いたときには、自分が想像したような世界観がそのままレコーディングできていたので、すごくいい形でそれぞれの良さを取り入れることができたんじゃないかなと思います。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「Animal」Music Video

「壁ドンデビュー作です」

ーーMVも先日公開になって。女性キャストといろんなシチュエーションで絡んでいく見せ方も、いい意味でSNSをザワつかせていたと思います。女性を隣にして奥田さんがはにかんでいたり、シチュエーションがそれぞれのキャラクターを反映している感じもあって絶妙だと思いました。

深堀未来(以下、深堀):それぞれが女性キャストの方とどんなシチュエーションで演技するかは、監督さんと相談しながら決めていきました。

松井利樹

ーー松井さんの壁ドンでテンション上がった人が多かったみたいです。

日髙:彼、初壁ドンみたいですよ。

松井:壁ドンデビュー作ですね。僕、手が長くてよかったなと思いました。あんまり壁近すぎるのも怖いじゃないですか。ちょっと距離あったのがよかったなって(笑)。

ーーあと砂田さんのバックハグも。

砂田:バックハグデビュー作です! このMVの中で、女性の方とのシーンだけフィルムカメラで撮っているんですけど、昔ながらのフィルムだから長くても1分弱くらいまでしか連続で撮れなかったんです。なので一発勝負でした。その女性の方とのシチュエーションを撮る順番は、僕が最初だったんですよ。そうするとメンバーも全員見に来るじゃないですか。監督からも「一番最初のマッサン(砂田)がどこまでやるかで、みんなもそれ基準に合わせていくから」みたいに言われたんです。僕だけあっさりでみんなが濃厚な感じだったらカッコ悪いなと思って、バックハグを頑張りました!

ーーそんな緊張感あるシーンもありつつ、振付も新境地という感じがしました。

深堀:みんなでアイデアを出し合いつつ、大まかなコンセプトやサビは僕が作りました。今までにない大人っぽい楽曲なので、インパクトとかキャッチーさっていう概念をいったん捨てて、スタイリッシュで繊細な、それこそサウンドに見合う大人っぽさを意識して作りました。

深堀未来

ーー曲のテンポが速いわけではないけれど、振りはタイトで、部分的にかなり動きが詰まってもいますよね。

深堀:ダンスをやっていない方から見ても、さっき言ったようなコンセプトが伝わるようにという風に考えて作ったので、最終的にめちゃくちゃタイトな形に仕上がって。〈思うままに そう思うままに〉のところは力也がわかりやすい振りを考えてくれたんです。「キャッチーなのはお前作れないだろ?」って言われたんで、力也に(笑)。

奥田:……言ってないけど!?

ーー(笑)。ダンス面でも今までと違うBALLISTIK BOYZが見えたなと思ったので、振りを作れる人が多くていろんな味が出せるのもいいですね。カップリングについても伺いたいんですが、「Life Is Party」はタイトル通り明るくてハッピーなヒップホップナンバーです。

砂田:初めて聴いたときのイメージは、海外ドラマとか映画で流れそうな感じで、めちゃくちゃ好きでした。僕は『ハイスクール・ミュージカル』が大好きなんですけど、そういうテイストも感じましたし。

深堀:普段のBALLISTIK BOYZらしさもありつつ、ライブでやったらすごい盛り上がりそうだなっていう想像もついたので。この曲はライブで披露するのが本当に楽しみです。LL BROTHERSのTAKANORIさんが作詞で参加してくださったんですが、ボーカルディレクションでも曲に合った歌い方を提案してくださって、僕たちもすごく新鮮な気持ちで臨めたので楽しかったです。