乃木坂46、中華圏で不動の人気を獲得か? Weibo、bilibili、荒野行動……中国系コンテンツでの活躍

 中華圏における乃木坂46の人気は、2019年10月に開催された日本人アーティストとしては初の中国・上海メルセデス・ベンツアリーナ2DAYSが立証されている。その中でも爆発的な人気を誇るメンバーが齋藤だ。200万人を動員し大ヒットとなった台湾映画『あの頃、君を追いかけた』の日本リメイク版のヒロインを齋藤が好演。2018年夏、映画と同時期にスタートしたセブン-イレブン台湾のキャンペーンCMにも出演し、台湾の桃園国際棒球場にて自身初の始球式も行った。メルセデス・ベンツアリーナ2DAYS直前となる、2019年8月にもスマホゲーム『乃木恋』の会見とイベントで、台湾を訪れている。さらに2019年から2020年にかけては、アシックスチャイナのイメージモデルも務めた。

 そして、現在、乃木坂46が『乃木坂46 LIVE IN 荒野』として定期的に開催しているのが、バトルロイヤルゲーム『荒野行動』のゲーム内バーチャルLIVE。そもそも『荒野行動』は中国初のゲームアプリであり、乃木坂46のWeiboでも同じくライブのアナウンスがされている。『乃木坂46 LIVE IN 荒野』は、有観客ライブが出来なくなった今、メンバーとファンが時間を共有できる貴重な機会の一つとなっているが、同時に中華圏のファンが気軽に参加できるライブの場でもある。そのステージで先頭に立っているのが齋藤だ。

 「日常のあれこれ、些細なことを発信していくと思うので」とWeibo内の動画で話している齋藤は、「みなさんとここで、たくさん交流していきたいです」とも綴っている。“中国版Twitter”と言われるほどに、中華圏ではポピュラーなSNSのWeibo。齋藤のアカウント開設によって、海を隔てて離れていても、心の距離は縮まったのは間違いない。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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