TREASURE、メンバー分析で迫るグループの躍動【後編】:バン・イェダム、ハルト、パク・ジョンウら成長続く年下メンバー

 昨年から今年にかけて、リリースした3枚のシングルと1stアルバムのトータル売上がすでに100万枚を超える、モンスタールーキーグループ・TREASUREが、いよいよ3月31日に日本デビューする。本稿では、前回の年上組7名に続き、年下組の5名を紹介したい。

■バン・イェダム

バン・イェダム

 2002年生まれのバン・イェダムは、韓国版『ポケットモンスター』『ドラゴンボール』などのアニソンやCMソングで知られる歌手バン・デシクを父に持ち、母も歌手という、まさに歌手一家に生まれた。2012年に韓国SBSで放送された人気オーディションサバイバル『K-POPスター2』に10歳で出演し準優勝。これをきっかけにYGエンターテインメントの練習生となり『YG宝石箱』に出演、デビューが決まるまで7年間の練習生生活を送った。2013年にWINNERとiKONが対決したデビューサバイバル『WIN : Who Is Next』にもYGファミリーの一員としてステージパフォーマンスを行うなど、デビュー前から韓国ではすでに一般認知度が高く、2017年に放送されたJYPのボーイズグループ、Stray Kidsのデビューサバイバル『Stray Kids』でのYGとJYPの練習生対決で歌ったショーン・メンデス「There’s Nothing Holdin’ Me Back」は、当時韓国でも話題となった。このパフォーマンスの単独動画は、現在4000万回以上見られており、ショーン・メンデス本人からのフィードバックも受けている。

 一聴してわかるほのかな揺らぎを含んだ歌声に、10代にして色っぽさのようなものすら感じさせる成熟したテクニックで、トレンディな曲からクラシックまで歌いこなす。グループのデビュー前にソロ曲「WAYO」をリリースした実力の持ち主で、TREASUREのボーカルを支える、太い柱のひとりだ。自分でも「成熟した性格」と分析している通り、幼少時からエンタメの世界で練習生生活を送った経験から、パフォーマンスに対する姿勢や受け答えには真面目で大人びた部分も感じさせる。他の練習生達から絶対的エースのような存在とみなされていた『YG宝石箱』でも、プレッシャーによって落ち込みがちな他の練習生達をおどけて励ましたり、長く共にした仲間のために涙するなど年相応の感性を持つ側面もある。バラエティでもエネルギーあふれる同世代メンバー達に劣らないテンションで、アイドルとしての楽しい姿も見せてくれる存在だ。メインボーカルである2つ下のパク・ジョンウと同じソウル公演芸術高校(多くの練習生や現役アイドルが通っていることで有名)に通っていたが、先日同校を卒業すると「#OurPrideYedam」がワールドトレンド8位になり、仕事と学業を両立したイェダムを誇るファンたちのメッセージが世界中であふれた。

■ドヨン

ドヨン

 2003年生まれのドヨンは、ジュンギュと同じダンススクール出身で特にダンスが得意なメンバーだ。ダンスのラインが柔らかく動作も正確で、メリハリもあるがバランスのとれた伸びやかな動きが特徴。イェダムとジフンと共に出演した『Stray Kids』でも、JYPのパク・ジニョン(J.Y. Park)から「体が大きい方ではないのに、パフォーマンス中は大きく見える」と称賛されていた。ボーカルではユニークな声色でアクセントをつける役割が多い。可愛らしい柔和なルックスで、ファンからは「ウサギ」の愛称をつけられており、公式SNSでメンバーを表す際に用いられる絵文字もウサギだ。性格的には控えめで、陰ながらメンバーを支えることも多く、練習生時代はチームの中で末っ子の期間が長かったためか、冷静で成熟した一面もあるようだ。『YG宝石箱』でも物静かながら消極的ではなく、挑戦を恐れない姿が印象的だったが、デビュー前のバラエティプログラムでもメンバーの半数以上が脱落した肝試しミッションでしっかり成功するなど、落ち着きを持ったタフな姿を見ることができる。リーダーのチェ・ヒョンソクがドヨンのことを贔屓しているのでは……と他のメンバーから嫉妬混じりにツッコまれる場面もあった一方、末っ子のソ・ジョンファンからも色々と面倒を見て世話してくれると言われるなど、メンバーからの信頼も厚い。共に長い練習生活を過ごしたひとつ上のイェダムとは、兄弟のようなコンビネーションを誇っている。

■ハルト

ハルト

 マンネ(末っ子)トリオのひとりであるラップ担当のハルトは、福岡出身の2004年生まれ。中学1年生だった2017年からYG JAPANでトレーニングを受け、『YG宝石箱』では代表プロデューサー評価でラップポジション1位となり、最初のデビューメンバーに選ばれた。幼い頃からダンスをしており、母がBIGBANGの熱狂的なファンだったためYGの音楽に囲まれて育ったそうで、「YGのアーティストになったことを親の方が喜んでいるかもしれない」と語ったことも。ラッパーとしては魅力的な低いトーンの声と安定したクリアなフロウが特徴で、『YG宝石箱』でも最初から高い評価を受けていた。TREASUREでは楽曲のラップメイキングも手掛けている。練習生時代から自分のルックスやスキルに自信満々のイメージだが、同時に他のメンバーへの賞賛も惜しまず、意外と怖がりでリアクションを表に出しやすいなど、素直な一面がメンバーからも愛されているようだ。同い年のパク・ジョンウとは『YG宝石箱』時代のミッションをきっかけに「ハジョンウ(ハルト+ジョンウ、俳優のハ・ジョンウにかけている)/ルジョンウ」の愛称で呼ばれるチング(同級生の友達)コンビとして認知されており、韓国では「ハルトの韓国語はジョンウにそっくり」という声もある。同じYG JAPAN出身のアサヒとは年は離れているが気が合うようで、一緒に曲作りなどもしており、アサヒが作曲した「ORANGE」ではラップ以外の作詞にも参加している。