BTS RM&V、性格は異なるが好みは似ている“感性兄弟” 2人を繋げる音楽への想い

 BTSが2月2日に、バラエティウェブシリーズ『Run BTS!』(V LIVE)のEP.127を配信。EP.126の前編に引き続き『777ラッキーセブン』と題して、7人が抱腹絶倒の悪戦苦闘を繰り広げた。

Run BTS! 2020 - EP.127

 ピンポン玉をバウンドさせて紙コップに入れたり、2つのサイコロを同時に投げて「7」を出したり、蜘蛛の巣のように張り巡らされた紐に触れないようにすり抜けたり……“運”要素の強いものから、冷静な判断力や集中力が問われるものまで、様々な難易度のミッションに挑むBTSメンバーたち。終わった人から帰れるとあって、全員まさに必死の形相だ。

Run BTS! 2020 - EP.126
『BE(Deluxe Edition)』

 何度ピンポン玉を投げてもクリアできるイメージが持てず涙声になるJIN。スーパーボールがいうことをきかずに吠えるSUGA。自分のできなさ具合に笑いが止まらなくなってしまうJ-HOPE。カードを飛ばして突き刺す的をさり気なく壊してしまい“破壊神”っぷりを見せつけるRM。「やればできる!」と不屈の精神でストイックに挑み続けるJIMIN。回るルーレットを目で追ううちに顔まで動いてしまうV。そして、何でも器用にこなしていく“黄金マンネ”のJUNG KOOK。

 今や世界的な人気を誇るアーティストであるBTSが、シャボン玉を吹きながら息を切らし、フラフープに翻弄されながら汗をにじませ、全力でミニゲームに取り組んでいる姿には親しみやすさしかない。2人での対戦となれば双方の負けず嫌いが全面に出るバトル感もあり、なかなかコツがつかめずにいるメンバーには励ましながらアドバイスをし合う仲間感もあり……何事も真剣に楽しみながら、愛情を持って取り組むBTSの良さがギュッと濃縮されている。

Run BTS! 2020 - EP.124

 この『777ラッキーセブン』は、EP.124のメンバー企画会議でRMが提案したもの。こんなにもBTSの魅力が発揮されるコンテンツになるとは、さすがリーダーのRMだ。RMは会議の際も、しきりに撮れ高を気にしている発言を繰り返していた。他のメンバーが純粋にやってみたいことを発言していく中、コンテンツとして面白くなるように調整していく姿勢をRMの言動からは感じることができた。

 さらに、RMはメンバーがアイデアをプレゼンテーションする場面までも、しっかり撮れ高を計算していたのだろう。例えば、JUNG KOOKが発表を終えて降壇しようとすると「ARMY(ファン)に愛嬌を!」と振り、JUNG KOOKのウインクと指ハートを引き出していたのも印象深い。

 興味深かったのは、そのあとにVが発表した、メンバー7人が楽器を習い、BTSオーケストラを結成し、最終的に1曲を完成させるという長期企画だ。実はRMもまた、メンバーが楽器を奏でて、最終的に『Run BTS!』のOSTを作るという近しい企画を考えていたことが明かされる。

 先々を見越してリードするしっかり者のRMと、素の感覚でまっすぐに目の前のものに向き合う少年のようなV。一見すると重なるところのないように見える2人なのだが、音楽や服、写真、食べ物の好みが似ており、自ら「感性兄弟」と公言もしている。今回の企画の方向性が近かったのも全く不思議なことではなかったのだ。

 2人はいいと思うものが同じで、性格が真逆という実にレアな関係性。そんな2人を見ていると、お互いに想定外の行動に驚かされながら「面白い」が2倍になっていくように感じる。

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