BTS RM&V、性格は異なるが好みは似ている“感性兄弟” 2人を繋げる音楽への想い

 以前、ライブパフォーマンス中にRMがVのパートを歌ってみせることもあった。Vもそうしたサプライズは好きだが、思ってもみないタイミングだったのか「誰?」と言わんばかりに、動揺している姿が観客の笑いを誘った。そして、RMが歌っているのだとわかると安心した表情を浮かべ、またもや観客の幸福度が上がるという2段階でおいしい展開になったのだった。

 また、逆にVがRMを驚かせることも数知れず。以前、バラエティ番組の収録中にVがRMに「持っていてほしい」とスイカを手渡すと、「一口だけ食べますね」と大きな口でパクリ。RMの手には皮ばかりのスイカが残り、唖然としてVを見送るシーンもあった。

 気の合う弟ともっと面白いことができないかと目論む兄と、器の大きい兄の前で安心して個性を発揮できる弟。そんな2人が何を言わずとも音楽を作りたいという想いでつながっているというのが、なんとも「感性兄弟」らしいではないか。

R&V Live

 やりたいことは同じでも、そのアプローチが違うという意味では、2人らしいエピソードがある。『R&V Live』と題して、V LIVE配信をしたときのこと。エンディングで「いっしょにハートを作って終わりにしましょう」とRMが提案すると、Vも「はい」と快諾。「どんなハートかわかってますね?」と念を押すRMに、「はい」と言いながらバニーガールになるエフェクトを入れる自由なVにも突っ込みたいところだが、面白いのはこれからだ。

 いざ「1、2、3!」と声をかけてポーズを取ると、RMはVと手を合わせてハートを作ろうと差し出したのだが、Vはというと1人で指ハートを決めていた。“あ、そっちか。わかったわかった“といった表情で笑う2人。改めて「1、2、3!」とカウントすると、今度はVが手でハートを作ろうと差し出し、RMが腕を上げてハートを作ろうとして、またすれ違う。「アハハ(そっちかい)」と、もう一度「1、2、3!」。すると、またまた逆になってどうも合わないのだ。

 しかし、ハートをいっしょに作るという本当の狙いは、2人で笑顔になるということ。すれ違いポーズで笑いが生まれたのだから、本質的には達成していることになる。その「まったく違うのに息ピッタリ」という奇跡的な面白さは、この2人ならではだろう。これからも貴重な「感性兄弟」として、お互いに驚きと面白さを与え合うさまを楽しみにしている。

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