SIX LOUNGE ヤマグチユウモリが語る、バンドの現在地とニューアルバムの手応え「マイナスなことはまったく考えてなかった」

SIX LOUNGE ヤマグチユウモリが語る、バンドの現在地とニューアルバムの手応え「マイナスなことはまったく考えてなかった」

 大分発の3ピースバンドSIX LOUNGEが1月20日に「カナリア」、2月3日に「スピード」を配信リリース。叙情的なメロディと未来に進む意思を刻んだ歌詞が一つになった「カナリア」、スピード感に溢れたビート、性急なバンドサウンドが炸裂する「スピード」からはSIX LOUNGEのさらなる進化が伝わってくる。

 今回はVo&Gtのヤマグチユウモリにインタビュー。2020年の振り返り、11月から12月にかけて行われたツアーの手ごたえ、新曲の制作プロセス、さらに2021年4月にリリース予定のニューアルバムの展望などについて語ってもらった。(森朋之)

修行のようだった

ーーまずは昨年11月〜12月に行われた『Tumbling Dice TOUR』について。全5公演のツアーでしたが、やってみてどうでした?

ヤマグチユウモリ:修行のようでしたね。コロナになる前の感じではやれないし、お客さんからの反応が感じられないぶん、集中してやらなくちゃいけない感じがあって。まあ、いい機会だったし、それなりに楽しかったです。

ーー12月9日の渋谷STAR LOUNGEのライブを観させてもらいましたけど、お客さんは手を挙げたり、身体を揺らしたりという楽しみ方で。声が出せないので、やっぱり普段とは勝手が違いますよね。

ヤマグチユウモリ:そうですね。クセで煽っちゃったりして、ムズイなって。いい感じでライブ感が戻ってきたところで終わっちゃったので、“来年に向けて”という感じです。

ーー3人で演奏すること自体も久々だったのでは? 春から夏にかけては、リハもやりづらかっただろうし。

ヤマグチユウモリ:うーん、まあ、僕らの拠点は大分なので。緊急事態宣言中はやってなかったけど、解除されてからは、少ない人数でちょこちょこライブもやってたんですよ。なのでそんなにストレスがたまったりもしなかったですね。ニュースとか見ると、「まあ、しょうがないかな」と。あと、俺は基本、家が好きなので、そんなに苦痛でもなかったんですよね。

ーー何をやってたんですか?

ヤマグチユウモリ:ずっと曲を作ってましたね。GarageBandを使い始めて、打ち込みでデモを作るようになって。姉ちゃんにもらったiPadに最初から入っていて、やってみようと思って。前は「めんどくせえ」って嫌がってたんだけど、やってみたら意外と簡単だったっていう(笑)。細かいことは出来ないけど、ぜんぜん満足できてるし、メンバーに聴かせるぶんには十分ですね。遊び道具としても楽しいです(笑)。

ーーSIX LOUNGEの曲であれば、ギター、ベース、ドラムがあれば成立しますからね。

ヤマグチユウモリ:そうですね。MIDIキーボードも買って、ちょっとフレーズを入れたり。こういう話、あんまりしたくないんですけどね。裏側を見せたくないというか、音楽作ってる感がウザイじゃないですか(笑)。まあ、今回は暇だからやってみたってことですね。

ーー(笑)。作った曲はもちろん、メンバーにも送ってたんですよね?

ヤマグチユウモリ:ちょこちょこ送ってました。(ナガマツ)シンタロウに歌詞を付けてもらったものもあるし、自分で書いたものもあって。ドラムとベースだけのデモもあるんですけど、曲のタネはいっぱいできましたね。(音楽性も)ちょっと範囲が広がって、おもしろかったですね。

ーー音楽も聴いてました?

ヤマグチユウモリ:聴いてましたね。暇だからよく映画を観てたんですけど、『チョコレートドーナツ』という映画が良くて。主人公がボブ・ディランの「I Shall Be Released」を歌うシーンがあるんですけど、そう言えばディランってちゃんと聴いたことないなと思って、『グレイテスト・ヒッツ』を聴いてみたら、めっちゃ良かったです。「弾き語りでこういう曲をやってみたい」と思って、いくつか作ってみたり。

ーー素晴らしい。ディラン以外では?

ヤマグチユウモリ:最近、ロックバンドをあまり聴いてなくて、わりと静かなものが多いんですよ。チューリップとか、矢野顕子とか。アナログを聴けるようにしたので、レコードを買うのも楽しいですね。おばあちゃんの家にあった沢田研二、『007』のサントラをまず聴いて(笑)。自分で最初に買ったのはサム・クックなんですけど、最高ですね。

ーーメンバーとも音楽の話をしてるんですか?

ヤマグチユウモリ:いや、そうでもないです。普段からそんなに話することもないので。

ーー(笑)。シンタロウさんと(イワオ)リクさん、コロナ禍で落ち込んだりしてなかったですか?

ヤマグチユウモリ:シンタロウはあったかもしれないですね。でも、自分から聞くことはないし、あいつもこっちには見せないので。バイクを買ってツーリングしたり、楽しそうにやってましたけどね。俺はママチャリなんで、だいぶ差がつきました(笑)。リクも車の免許を取ってたし。

ーーメンバー全員、有意義に過ごしていたと。

ヤマグチユウモリ:はい(笑)。あと1年くらい、こういう感じでも大丈夫ですね、俺は。曲も作ってたし、ライブも少しはやれたし。マイナスなことはまったく考えてなかったです。漬物を自分で漬けてみたり、けっこう楽しかったです。

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