“うたちゃん”こと島村嬉唄、新グループで活動復帰 カントリー・ガールズ時代から注目されたアイドルとしてのポテンシャル
島村嬉唄が表舞台へ帰ってくるーー思わぬ一報に、ハロー!プロジェクトファンを中心にした、アイドル界隈がザワついた。それもそのはず、彼女が再びアイドルのステージへ戻ってくるとは、おそらく誰もが想像していなかったからだ。
現在は活動休止中のアイドルグループであるカントリー・ガールズの結成メンバーでありながら、彼女がステージを跡にしたのは約5年半前。そして、事実上の芸能界引退を経て、新グループ・きゅるりんってしてみての一員として活動を再開した今、彼女のアイドルとしての素質に迫ってみたい。
カントリー・ガールズのデビュー曲「愛おしくってごめんね」の衝撃
島村がグループアイドルのメンバーになったのは、2014年11月15日。同年に開催された『モーニング娘。’14<黄金(ゴールデン)>オーディション!』を経て、Berryz工房のメンバーでありプレイングマネージャーを務めていた嗣永桃子、ハロプロ研修生であった稲場愛香と山木梨沙、同じオーディションへ参加していた小関舞と森戸知沙希と共に、カントリー・ガールズの結成メンバーになった。
オーディション情報サイト「Deview」にある2015年3月18日掲載のグループインタビューによれば、アイドルになるまでの経緯を「モーニング娘。が好きで、歌ったり踊ったりしてみたいなと思っていたら、お母さんが私の知らないうちにオーディションに送っちゃっていて(笑)」と説明した彼女(参照:Deview)。憧れていたグループの加入にはあと一歩届かなかったものの、そのポテンシャルを買われて異なる形でのデビューを果たした。
カントリー・ガールズとしてのデビュー当時、弱冠14歳であったアイドルとしての彼女の力を強く印象付けたのは、2015年3月9日にYouTubeで公開されたグループのデビュー曲「愛おしくってごめんね」のMVだった。
嗣永桃子による「愛おしくってごめんね」の台詞から始まるこのMVでは、イントロに乗せて、メンバーたちのパフォーマンスとそれぞれのソロカットが流れる。なかでも当時、島村の登場シーンは話題を集めた。「君のこと好きになってから」「自分じゃないみたい……」「うまく言えなくて、ごめんね」とアップのままつぶやき、はにかむ彼女の姿に心をつかまれたファンが多くいた。