GEMS COMPANY、アイドルとしての達成感に満ちた2ndワンマン千秋楽 城乃柚希ラストステージで伝え合ったメンバー愛

 最後にはMCを務めたcitrossの3人がユニット曲「メッセージ」を歌った他、メンバーを代表してこの日の思いや感謝の気持ちをファンに伝えた。「メッセージ」は、様々な愛と感謝の気持ちが込められたミディアムバラード。3人は美しいハーモニーと共に〈ありがとう〉という言葉をファンに届け、3人と一緒に歌う〈LaLaLa…………〉の声がコメント欄を埋め尽くした。

 長谷は、「5公演を走り抜けてきて、プレシャスは本当にここにあるんだと胸を張って言えます。citrossとして最後のステージで、大千秋楽のラストを飾れてアイドルとして100点満点。こんなプレシャスなステージをありがとうございました」と、達成感みなぎる表情を見せる。

 音羽は、「ライブが開催できるかもわからない状況で、こうしてここに立てたことが嬉しいです。citrossとして千秋楽を飾ることができたこと、みなさんに感謝しています。これからもcitrossが大好きだ!」と、今にも泣き出しそうだ。

 そして1月いっぱいで卒業する城乃は、「メッセージ」をレコーディングした時のことや初ライブの思い出を振り返りながら、「情勢的にもジェムカン的にも苦しいことや悲しいことがいっぱいあった1年で、みんなもきっといろいろあったと思う。そんな時に人を笑顔にするのがアイドル。そんなアイドルになれていたかな? アイドルとしてこのGEMS COMPANYに城乃柚希が存在できていたら嬉しい。こんな幸せな空間に城乃柚希を立たせてもらえて良かった。2年半、本当にありがとうございました」と、今の気持ちを語った。

 アンコールでは「JAM GEM JUMP!!!」をもう一度。3日間全5公演を走り抜けた達成感、無観客開催となった悔しさ、城乃柚希と一緒に歌う最後の曲であることなど、様々な思いが脳裏を駆け巡ったであろうこの曲。9人は涙を必死に堪えながら、それでも最後まで笑顔を絶やさず歌い続けた。城乃への思いも込めたラストの「JAM GEM JUMP!!!」は、この日、この時の思いが詰まった、ファンにとっても特別なものになっただろう。

■榑林史章
「山椒は小粒でピリリと辛い」がモットー。大東文化大卒後、ミュージック・リサーチ、THE BEST☆HIT編集を経て音楽ライターに。演歌からジャズ/クラシック、ロック、J-POP、アニソン/ボカロまでオールジャンルに対応し、これまでに5,000本近くのアーティストのインタビューを担当。主な執筆媒体はCDジャーナル、MusicVoice、リアルサウンド、music UP’s、アニメディア、B.L.T. VOICE GIRLS他、広告媒体等。2013年からは7年間、日本工学院ミュージックカレッジで非常勤講師を務めた経験も。

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