ORβIT JUNE、“日プ”時代からのパーフェクトなパフォーマンス力 垣間見える謙虚さと愛されキャラがポイント

 11月11日のデビュー以降、ファーストキッチンやラウンドワンとのコラボなど、徐々に活動を本格化させているORβIT。メンバーが在住する韓国と日本という物理的な距離もあってもどかしい思いもあるが、先日公式Instagramにアップされたオフィシャルグッズ「Happy βox」80's American ver.の写真では、久々に7人全員が一緒に映っているところを見ることができた。そんな中、1stアルバム『00(オーツー)』リード曲「UNIVERSE」のMV撮影で、唯一日韓両国を行き来して撮影を行なったのが日本人の父と韓国人の母を持つJUNEだ。

ORβIT「UNIVERSE」M/V (full ver.)
ORβIT『00』

 JUNEは1996年生まれの24歳。韓国と日本双方にルーツを持つということもあり、韓国語も堪能だ。『PRODUCE 101 JAPAN(以下、日プ)』に参加する前には『PRODUCE X 101』に参加したことがあり、“日プ”ではスタート直後から高い順位をキープし続けてきた。“日プ”最終メンバーによる「今だから話せる!20人だけのボーイズトーク」では、「(初登場した時は)知ってるよ、出てきたよ、みたいな好奇の目。すごい嫌だった」と語っていたが、初めから歌もダンスも上手く、いい意味で注目を集めていたのは間違いない。実際「やっぱり経験がある人は違う」と思ったものである。特に、ラップにおいては譲れないものがあったようで、最初からブレずに主張し続けてきたメンバーだ。

 もちろん番組の演出要素もあったものの、彼の強気で自信があるキャラクターは“日プ”に欠かせない盛り上げ要素だっただろう。だが、実際にラップに関しては頭一つ抜きん出た実力があったのではないだろうか。1分PRでも日本語、韓国語、英語を混ぜた自作ラップを披露しており、「めっちゃうまい」「プエク(PRODUCE X 101)で何故出さなかった」など称賛のコメントも多く見かけたものだ。さらに、“日プ”本編の各バトルでもその圧倒的なラップスキルとリーダーシップで、チームの中心になっていたシーンも多々あった。もちろんORβIT結成後もその実力は健在で、ソロ曲「Double 20」は自身で作詞・作曲を手掛けた本格的なラップ曲になっている。さらに、『00』ではソロ曲を含め13曲中6曲の作詞も担当し、多才さを見せつけている。

 強気なキャラ、歌もダンスもラップもできるオールマイティさ、楽曲制作ができる多才さ……と書くと、人を寄せ付けないようなパーフェクトな人物に思えてしまうが、実は違う。よく観察すると、謙虚さが見えてくるのである。例えば、“日プ”初登場の時。自分の意思で好きな順位の椅子に座ることができ、多くの練習生が1位の椅子を狙っていたが、JUNEは91位の席をチョイスしていた。その理由を「『PRODUCE X 101』に出たときの最終順位が91位という数字。前回の最終順位から『PRODUCE 101 JAPAN』に出て、どんどん上がっていって、最終的にはデビューメンバーに入りたい」と語っている。謙虚さと熱い闘志が見える、JUNEらしい言葉ではないだろうか。さらに「『UNIVERSE』 M/V Behind the Scene」の中では、HEECHOのアドバイスを受け止め、より良いものを作ろうと奮闘する様子も映っている。

「UNIVERSE」M/V Behind the Scene

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