JO1、アルバム『The STAR』に詰まった様々な魅力 グループを構成するファクターが見える作品に

 そして今回のアルバムの特徴といえば、「ツカメ~It's Coming~ (JO1 ver.)」、「YOUNG (JO1 ver.)」、「GrandMaster (JO1 ver.)」、「KungChiKiTa (JO1 ver.)」、「やんちゃ BOY やんちゃ GIRL (JO1 ver.)」、「Happy Merry Christmas (JO1 ver.)」と、『PRODUCE 101 JAPAN』で歌っていた曲も多く含まれていることだろう。それらを聴くと、「JO1らしさ」が見えてくる。『PRODUCE 101 JAPAN』の頃はやはり荒削り感があったが、むしろそれも魅力のうちだった。今回“JO1 ver.”として生まれ変わった曲たちは、当時のフレッシュさを残しつつもまとまりが生まれている。特に数人でユニゾンしている部分などには、ライバルからチームになった“まとまり”が感じられる。さらに今回、ハッキリと自分たちの色を持った印象だ。メインボーカルの河野純喜の高音は言わずもがな、鶴房汐恩と木全翔也の特徴的な声を活かしたラップは、JO1の楽曲のスパイスになっている。また、見た目とのギャップが魅力的な大平祥生の力強いラップも加わり、JO1の楽曲の輪郭が濃くなってきている印象だ。さらに、歌詞にJAM(JO1のファンネーム)への感謝の気持ちが詰まっているのもJO1らしさのひとつだろう。11人の絆、個性豊かなメンバーが揃っているからこその曲中のスパイス、JAMへの感謝など、「アーティスト・JO1」を構成するファクターが見えてきたアルバムになっているのではないだろうか。

 デビューからスピード感ある活躍を見せてくれているJO1。本人たちも「これからも成長し続けるJO1になります!」といっているように、この先もトップを目指して進んでいく姿を見せてくれるのだろう。“Go to the top!”が実現するその日まで、この先も陰ながら彼らを応援し続けたい。

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