話題のシンガー、Ado「うっせぇわ」バイラルチャート急上昇 社会への不平不満を強烈なフレーズで歌いこなす、圧倒的な表現力
参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest
Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(11月19日公開:11月12日~11月18日集計分)のTOP10は以下の通り。
1位:Broken kangaroo「水平線」
2位:LiSA「炎」
3位:Ado「うっせぇわ」
4位:優里「ドライフラワー」
5位:おさるのうた「セイカツ」
6位:ALI「LOST IN PARADISE feat. AKLO」
7位:川崎鷹也「魔法の絨毯」
8位:平井大「Stand by me, Stand by you.」
9位:Ryuki「僕の横で眠るキミが」
10位:Eve「廻廻奇譚」
今週はバイラルチャート3位に初登場したAdo「うっせぇわ」にスポットをあてたい。毎週Spotifyバイラルチャートをチェックしている筆者からすると、やっとこの日が来たかと感慨深く思う。というのも、Adoはいくつかのチャートイン常連のヒット楽曲に客演しており、幾度となくこのバイラルチャートに登場しているのだ。特に6月25日付のバイラルチャートで1位を記録したjon-YAKITORY「シカバネーゼ 」のヒットは、Adoの存在を広く知らしめるポイントになったことは間違いないだろう。そして、「うっせぇわ」で満を持して17歳最後の日にメジャーデビューを果たしたAdo。とうとうAdo個人名義でチャートを駆け上り始めた。
現役女子高生にして鬼才と呼ばれる驚異の新星Adoは、どのようなアーティストなのだろうか。Adoの音楽に対する原体験はニンテンドー3DSを通じて触れたニコニコ動画のボカロ曲や歌い手に遡る。ボカロ曲や歌い手の活躍を目にし「もしかしたらこれなら私にもできるかも」「目立ちたい、ちやほやされたい、もっといろんな人に見てもらえるような人間になりたい」という感情が芽生えたという(参照:ユニバーサルミュージック)。圧倒的な表現力から10代であることを忘れてしまうが、このエピソードからやっと等身大のAdoが見えてくる。