『35歳の少女』King Gnu、『恋する母たち』松任谷由実、『危険なビーナス』back number……2020年冬を彩るドラマ主題歌

Omoinotake 「産声」

Omoinotake 「産声」

 テレビ東京『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の主題歌。BLコミックを原作としたラブコメディドラマ。メンバーはドラマの内容と自分たちの活動における葛藤を重ね合わせて楽曲制作をしたという。そのためドラマと相性の良い明るい楽曲が生まれたのだろう。

back number 「エメラルド」

back number 「エメラルド」

 妻夫木聡と吉高由里子が主演するTBS系ドラマ『危険なビーナス』の主題歌。東野圭吾原作のラブサスペンスだけあって、ミステリアスでスリリングな展開に目が離せない。そんなドラマをback numberがクールな楽曲で彩る。歌謡曲テイストのメロディに、back numberのパブリックイメージとは少し異なるロックな演奏を組み合わせた楽曲。同ドラマをきっかけにバンドの隠れた魅力が多くの人に伝わるはずだ。

Da-iCE 「CITRUS」

Da-iCE 「CITRUS」

 日本テレビ『極主夫道』の主題歌。玉木宏主演で川口春奈や志尊淳など話題の役者も出演しているコメディドラマである。ダンスナンバーが得意なDa-iCEとしては珍しく、ロックテイストを感じるバラード。ドラマはコミカルで笑える内容だが、ほっこりする展開があたりと優しくて温かな内容。そんなドラマの持つメッセージの本質を、Da-iCEのエモーショナルな歌声が引き立てるのだ。

King Gnu 「三文小説」

King Gnu「三文小説」

 柴咲コウ主演の日本テレビ系ドラマ『35歳の少女』の主題歌。幻想的で繊細に作り込まれた編曲に引き込まれてしまう楽曲。メロディはキャッチーではあるが、他のJ-POPにはないであろう壮大でマニアックな演奏が新鮮だ。後半に進むにつれ楽曲がどんどん盛り上がっていく展開はクラシックのような構成にも感じる。King Gnuにしか作れない世界観でドラマを魅力的に彩っている。

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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