女王蜂 アヴちゃん×Honey Bee、YOASOBI Ayase×Sindibaad、wacci 橋口洋平×John Darling……突如現れた3組の新星に注目

 これらの楽曲が話題となっているのには、もうひとつ理由がある。

 実は3つのグループは同一で、その正体がジャニーズ事務所所属のとあるグループなのではないか、という噂が浮上しているのだ。

 3組の存在が同日にあきらかになったこと、歌い方を変えてはいるが、どことなく声が似ていること、いずれの楽曲も8人分の声が確認できることなどから、8人組の同一グループ説が浮上。

 さらに、顔出しこそしていないものの「狼青年」で確認できる立ち姿が、とあるグループに酷似しているというのだ。

 仮にそうであるとしたら、実に面白い試みだと思う。ジャニーズアーティストは、その眉目秀麗な顔立ちや華々しいキャリアから、色眼鏡で見られることも少なくない。これまでにも、自作曲をあえてペンネームを使って書くことで、忌憚のない意見を求めたいとする者もいた。

 また、新たな挑戦の際には、ホームであるグループのパブリックイメージや、ホームを愛するファンをいかにして守るかという課題も生じてくる。

 過去には、堂本剛がENDLICHERI☆ENDLICHERIと名を変え、ソロプロジェクトを始めたことが話題になった。これからを挑み、これまでを守るために名を変えた彼の意図は、何度となく本人の口からも語られている。

 “Honey Bee”、“Sindibaad”、“John Darling”が実は同一人物で、正体はジャニーズの彼らなのではないかという説は正直、筆者としても有力であるとは思う。

 ただ、今後の展開にこそ期待は高まれど、真実については「なんだっていいや」という気持ちが正直、ある。

 よい音楽には男も女も、国籍も年齢も関係ない。正体も真実も、別になんだっていいんじゃないかと思うのだ。

 本稿で紹介したこれら3曲がいずれも素晴らしいものであり、多くの人を夢中にさせている。それだけはまぎれもない事実なのだから。

 いま知りたいのは、彼らの今後の展開。それのみだ。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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