声優 木村昴が放つ、人々を楽しませる圧倒的なパワー 苦悩の日々から出世作での覚醒まで、今に至る人気の根源に迫る
幼いころから児童劇団に所属し、2002年にミュージカル『アニー』にも出演している木村。そこで「本物しか上がれないステージなんだな」と感じたのだという。
舞台に立つのが好きな理由は、やっている自分が楽しいこと、そして、見ている人も楽しんでくれること。その精神は、ラジオやテレビ番組、SNSなどでも存分に発揮されている。いつも笑顔で明るく、人を傷つけず、その場にいるすべての人を楽しませようという姿は、見ているだけで元気がもらえるような圧倒的なパワーを放っている。
今年10月からは、“スバにぃ”として『おはスタ』の新MCにも就任した木村。ファンにとって喜ばしいことなのはもちろんだが、子どもたちがポジティブに一日を始めるための朝の顔として木村が選ばれるのは、この上ない納得感がある。
『アニー』、『ドラえもん』、『輪るピングドラム』、『ヒプノシスマイク』と、運命的とも言える出会いを果たしてきた木村。それはもちろん、彼自身の運の良さもあるだろうが、真の実力というものは、掴んだチャンスを活かし、次につなげられるかどうかで試されるものだ。あらゆる出会いをしっかりと握りしめ、大きく育ててきた木村の姿は、これからも私たちの背中を押してくれるに違いない。
■満島エリオ
ライター。 音楽を中心に漫画、アニメ、小説等のエンタメ系記事を執筆。rockinon.comなどに寄稿。満島エリオ Twitter(@erio0129)