『仮病』インタビュー

ザ・コインロッカーズ 宇都宮未来&絹本夏海&船井美玖&森ふた葉インタビュー 体制変更からの挑戦の日々と13人で叶えたい目標

「小田急線」は今までにはないタイプの歌詞(宇都宮)

ーー今回のシングルにはもう1曲、「小田急線」というバラードが収録されています。

宇都宮:歌詞がめちゃくちゃ良いんです!

船井:ザ・コインロッカーズの歌詞って、ちょっとひねくれた主人公が多かったけど、この曲はどストレートな恋愛を歌った歌詞なんです。私、この曲をレコーディングするときに想像したのは、メンバーが39人だった頃に下北沢でよくライブをしていたので、そのときに乗った小田急線のこと。ライブをするたびに小田急線に乗っていたから、すごく思い入れがあるんです。だから〈ブルーのラインの電車をなぜか 無意識に避けてるようで…〉とか〈小田急線 見るその度 どうしようもなく 切なくなるんだ〉とか、本当に下北沢でのライブを思い浮かべながら、懐かしさと切なさを感じつつ歌いました。

宇都宮:曲を聴くと、その絵が思い浮かびますよね。これは今までのザ・コインロッカーズにはないタイプの歌詞だと思います。

ーー今の皆さんが歌い演奏することで、より説得力が増すと思ったから、こういう歌詞になったんだと思いますよ。

宇都宮:そうだとしたら、本当にありがたいですね。今年は下北沢でライブをすることがまだ一度もなくて、下北沢に遊びに行ってもどこか切ない気持ちになるというか。意外と自分たちの中にもその路線に乗った瞬間に思い出すことがたくさんあるし、そうやって思い出と紐づくところがあるんだなと思いました。

船井:そういう意味では、小田急線という単語を耳にするだけでこの楽曲のことを、ハッと思い出してほしいですね。

宇都宮:実際に小田急線に乗ったときに思い出してほしい。

森:というか、この曲を聴きながら小田急線に乗っていただきたいです(笑)。

3年目のザ・コインロッカーズは最強だと思います!(船井)

ーーYouTubeを使った形でいろんな発信をしていたり、それこそ夏のTikTokアルバムだったりと、今年のザ・コインロッカーズは今までにない新しいことに取り組んでいこうという姿勢が伝わってきます。

全員:ありがとうございます!

船井:去年はバンドの熱量をぶつける場所がライブだったけど、今年はSNSをたくさん活用していますよね。

宇都宮:360°ライブとかTikTokライブとか新しいことにも挑戦して、何が自分たちに最善なのかを模索しているところでもあります。

ーーYouTubeのコンテンツはいろいろ拝見させてもらっています。レギュラー番組の『ロッカーに何、入れる?』はもちろんですが、個人的には欅坂46や日向坂46のカバーメドレーや、絹本さんの『初心者による初心者のためのコイロカギター講座』が気に入っています。

絹本:あ、ありがとうございます(笑)。

船井:ギター講座、参考になりますか?(笑)

宇都宮:あの動画ですよね?(笑)

【初心者向け】初心者による初心者のためのコイロカギター講座 #1

ーー参考になるかどうかは置いておいて(笑)、動画としては非常に楽しい内容だと思いますよ。

宇都宮:(絹本の)天然ボケが炸裂していますからね。

絹本:炸裂してます!(笑)

ーー(笑)。この約半年間で、皆さんの中で特に印象に残った活動は何かありますか?

船井:去年はライブを中心にファンの方と交流する機会が多かったんですけど、今年は作品作りに集中した1年だなと思います。それこそTikTokアルバムは今年じゃないと絶対に作れなかったものだと思うし。おうちにいる時間が長かったぶん練習する時間がたくさんあったので、今年は曲をたくさんいただいて、それをめちゃくちゃ練習して自分のものにして、来年に向けての蓄える期間になったと思います。

宇都宮:私の中で大きかったのはTikTokのライブ。1曲1分なかったりする曲ばかりで、全部つなげても10分ちょっとなんですけど、それをカットなしでライブで披露することになって。曲ごとに参加メンバーが違うんだけど、ワンカットでライブをやり通したのがすごく楽しかったんです。カメラに映らないよう必死に避けて、そのあとに何事もなかったかのようにスッと映って切ない顔をしたりして(笑)。本当にこの期間にTikTokアルバムを作ることができて、ありがたかったです。

森:私は360°ライブと、やっぱりTikTokライブかな。コロナ禍によって去年のZeppライブからお客さんの前で演奏することがなかったし、ファンの方からも「早くドラムを叩く姿を見たい」とずっと言われていたので、配信だったけど応援してくれているみんなにドラムを叩く姿を見せられたのが本当にうれしくて、印象に残っています。

絹本:私はMV制作が印象に残っています。このコロナ期間だったからこそ、たくさん制作をさせていただけることがすごくありがたかったし、その作品を楽しみに待ってくれているファンの方々に対しても感謝の気持ちがすごくあふれた期間だったので、もっと自分自身頑張っていかないとなと思わされた機会でした。なので、MV制作のときはやる気がみなぎりました。

ーー昨年はたくさんのライブを通してバンドの地力をどんどん付けていく期間だったけど、今年は結果として制作をたくさんすることで、昨年とは違った経験をインプットできたのかなと。

宇都宮:そうですね、それがたくさんあります。本当に去年はがむしゃらにライブをしてきて、その成長もすごくあったと思うんですけど、今年はライブとは違った面での勉強だったり、個人的にはボーカルとしてインタビューをよく受けせていただくようになったので、そこでの受け答えもたくさん勉強できた気がします。

森:しかも、昨年の活動を受けて今年は自分たちから掴みにいかないと何も生まれないと感じていたので、この13人がどんどん強くなっている気はします。

船井:なので、3年目のザ・コインロッカーズは最強だと思います!

ーーそんなザ・コインロッカーズが今、一番目標にしていることはなんでしょう?

船井:私、この13人でフェスに出たくて。

森:確かに!

絹本:出たいよね。

船井:実は、今年は『コヤブソニック』に出る気満々でずっと楽しみにしていたんですけど、残念ながら中止になってしまって。だから、来年こそはリベンジしたいですね。

宇都宮:フェスで13人がステージに立つ絵って、インパクトがすごく強いと思うんです。でも、その一方で「これだけ人数がいるんだから、すごいものを見せてくれるんじゃないか?」という期待値も高くなると思うので、ちゃんと応えられるステージを作れるように、バンドとしても個人個人としてもさらに強くなるのが、今の一番の目標かなと思います。

ザ・コインロッカーズ「仮病」

■リリース情報
デジタルシングル「仮病」
10月9日配信リリース
<配信楽曲>
1.仮病
作詞:秋元 康 作曲・編曲:YU-JIN
2.小田急線
作詞:秋元 康 作曲・編曲:YU-JIN

■ライブ情報
『ザ・コインロッカーズ「仮病」配信リリース記念「仮病LIVE」』
配信日時:10月14日(水)13:00~
配信チャンネル:LIVE ミュージックチャンネル
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【対象楽曲】ザ・コインロッカーズ 「仮病」
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■関連リンク
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2020年10月28日(水)まで

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