SWAY、新曲「TALK」に込めた現代を生きるためのメッセージ 優しく滑らかなフロウで歌った“繋がりの大切さ”
10月7日、SWAYの新曲「TALK」の配信が開始された。
SWAYは今年で結成6年となるLDH JAPAN所属のヒップホップグループ・DOBERMAN INFINITYのMCを担当しているほか、劇団EXILE所属の俳優としても並行して活動。ソロのラッパーとしては、2017年にDef Jam Recordingsからメジャーデビューしており、2018年には1stアルバム『UNCHAINED』を発表。2019年には「チョコレート」「ON FIRE」「Angels」の3曲を配信リリースするなど、多方面で活躍する中でも精力的にソロ活動を続けてきた。先日DOBERMAN INFINITYとして出演した『LIVE×ONLINE IMAGINATION』でも披露されていた今作「TALK」は、前作「Angels」から約10カ月ぶりのリリースとなる。
この曲の制作がスタートしたのは、日本国内で本格的に新型コロナウイルスの感染が拡大し始めていた2020年3月頃だったという。それまでの日常が失われ、誰しもが不安や恐怖に蝕まれていった“コロナ禍”以降の現代を生きているリスナー達へ「TALK」を通してSWAYが放つメッセージ。それは「雨が止むまでせめて話をしよう。」というものであった。
「TALK」は雨の音から始まる。これは、ひとときの“雨宿り”をする楽曲だからだ。ちょうど歩くようなテンポに乗ってループするクリーントーンのギターフレーズ、そして親しい友人に語りかけるかのようなSWAYの穏やかな歌声。主だって響くのはほぼそれだけだ。サウンド全体が非常にシンプルで過不足なくまとまっているだけでなく、かつてないほどに全ての要素がやさしく温かく、丸みを帯びた風合いに仕上がっており、例えば気分の乗らない朝や一息つきたい午後にふと聴きたくなる、いわゆるチルな楽曲である。