ネクライトーキー 、スケール大きな演奏で魅せたエネルギッシュな一夜 日比谷野音で放った全身全霊の“5人の叫び”
ライブは後半へ。朝日のMC。イベント以外では2月のライブがワンマンとしては最後だった、その間いろいろあったと述べ、最後はこう結んだ。
「なんとか生きて、音楽も続けている。これから何が起こるかわかりませんが、今はよしとしましょう。本当に皆さん、ありがとうございます」
この言葉を受け「明日にだって」を演奏。〈明日にだって 明日があって〉というフレーズに、心をちょっと軽くしてもらった気がした。もっさの「こ、こ、こんがらがったー!」という絶叫から「こんがらがった!」へ。続く「北上のススメ」と合わせ、クラップのお約束タイミングがあるが、そこもばっちり揃っていて、観客の皆さんも最高で、お見事でした。
アンコールでは、「いろんなことをしっかり守りながら」(By もっさ)、12月に五大都市でワンマンツアー『ゴーゴートーキーズ! 2020師走』を開催することを発表。朝日は「配信でライブを観てくれた方、今日はありがとうございます」と、画面の向こうの観客に挨拶。個人的な意見ですけど、と前置きをした後で、「会場に足を運べない人のために、コロナ禍が落ち着いてもライブ配信が続くといいな。予算とかいろいろあると思うけど……」と述べた。続いて10月28日に配信リリースされる新曲「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」を披露。高速のシンコペーションが作り出すグルービーでファンキーな新曲に観客も思い思いのアクションで盛り上がる。この曲では、朝日のアクションや表情に合わせ、サウンドのテンションや感情まで変えるというバンド芸を披露。そして、この日のハイライトシーンは、この曲のエンディングにやってきた。
テンションMAXの演奏でエンディングを迎えた5人。フロントの3人が後ろを向き、5人でサークルを作るように距離を保って向き合い、全員がマイクを通さず叫んだ。野音を突き抜けていく5人のロングトーン。それはまるで、歓声を送ることができない観客の想いが乗り移ったかのような、全身全霊を使った絶叫であった。ステージが発光する生命体に見えてしまうほど、その声はエネルギッシュで、エモーショナルで、そして力強い希望に満ちていたように思う。客席からこの日1番の大きな拍手が起こった。
アンコールも含め全23曲。「みんなありがとう!」と言って、ネクライトーキーはステージを後にした。
■伊藤亜希
ライター。編集。アーティストサイトの企画・制作。喜んだり、落ち込んだり、切なくなったり、お酒を飲んだりしてると、勝手に脳内BGMが流れ出す幸せな日々。旦那と小さなイタリアンバル(新中野駅から徒歩2分)始めました。
Piccolo 266 インスタグラム
■リリース情報
ネクライトーキー
デジタルシングル「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」
10月28日 Digital & Streaming Release
■ライブ情報
『ゴーゴートーキーズ! 2020師走』
12月5日(土)愛知ReNY limited OPEN 17:00 START 18:00
12月8日(火)福岡DRUM LOGOS OPEN 18:00 START 19:00
12月10日(木)大阪BIGCAT OPEN 18:00 START 19:00
12月12日(土)北海道ペニーレーン24 OPEN 17:00 START 18:00
12月16日(水)東京TSUTAYA O-EAST OPEN 18:00 START 19:00
■アニメ情報
『秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~』
放送日時:TOKYO MX 10月4日(日)放送開始 毎週日曜25:20~25:35
BS11 10月4日(日)放送開始 毎週日曜25:00~25:15
CSファミリー劇場 10月4日(日)放送開始 毎週日曜25:35~25:50
J:テレ「アニおび」10月5日(月)放送開始 毎週月曜25:00~25:15
オープニング曲
ネクライトーキー「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」 作詞・作曲:朝日
エンディング曲
EIKO+ERIKO「Chili Peppers」作曲・編曲:EIKO+ERIKO