乃木坂46、欅坂46、日向坂46……『テレ東音楽祭』坂道シリーズ勢揃い 注目ポイントはそれぞれが示す「現在の姿」?

日向坂46『ひなたざか』(通常盤)

 9月30日、夜6時25分から4時間半にわたって生放送される大型音楽番組『テレ東音楽祭2020秋 ~思わず歌いたくなる!最強ヒットソング100連発~』(テレビ東京系)に、乃木坂46、欅坂46、日向坂46が出演する。そこで本稿では、同番組においての坂道シリーズの見どころについて考察してみたい。

 まず乃木坂46のトピックは、なんといっても年内でのグループからの卒業を発表した1期生の中田花奈が、2ndシングル表題曲「おいでシャンプー」で最初で最後のセンターポジションを務めるということだろう。「おいでシャンプー」といえば中田がフロントメンバーに選ばれた楽曲で、グループにとってもライブの定番曲。曲の間奏で「ダメダメダメ! ナカダカナシカ! ナカダカナシカ! 俺のナーカーダーカナシカ! ナカダカナシカ! ナカダカナシカ!」と盛大なコールが起きるのが特徴だ。

 過去に放送されたグループの冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)の中でも、グループ加入前から乃木坂46のファンだったという4期生の矢久保美緒が「ナカダカナシカ」コールを披露する場面があったが、この際に中田は「ファンの方たちが自然発生でコールし始めてくれて、本当にありがたいんですよ」とコメントしていた。実際、ライブで披露される度に大きな盛り上がりを見せ、メンバーと観客が一体となる象徴的な場面といえる。

 『テレ東音楽祭』といえば過去に“乃木坂46の公式お兄ちゃん”ことバナナマンの日村勇紀扮するキャラクター“ヒム子”と乃木坂46のコラボステージを企画して、ファンを沸かせたことがあったが、今回の中田センターの配置が番組発のアイデアかグループからの提案なのか事の真相はわからないが、どちらにせよ粋な計らいだといえる。10月の配信ライブをもって卒業する白石麻衣も参加することがアナウンスされている。新型コロナウイルスの影響で、生のライブが開催できない状況の中、このようなステージをテレビで見られるのはファンにとってはたまらない時間だろう。ぜひ、間奏の“ナカダカナシカ”コールに注目して欲しい。そこから溢れ出るグループの絆も感じとることができるだろう。

関連記事