日向坂46、なぜ全方位的に求められる存在に? テレビ番組など積極的起用の背景にある3つの要素

 では、なぜ日向坂46は、様々な場面で起用されているのだろうか。それは第一にグループ名にも表されている彼女たちが発する明るいイメージ。デビュー曲「キュン」や最新曲「アザトカワイイ」に代表とされる突き抜けた愛らしく澄んだ印象は、誰もが好感を抱くものだ。そこからの話題性はもちろんのことだが、彼女たちのお笑いのポテンシャル、積極性も多分にある。『日向坂で会いましょう』でオードリーに培われた対応力は、ほかの番組でも存分に発揮されており、けやき坂46時代からのひたむきな努力が今に活かされている。また、『3年目のデビュー』でも描かれているように、彼女たちの感謝を忘れない姿勢も、番組スタッフが再度起用しよう、応援したいと思う最大の要素であろう。昨年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)のリハーサルを取材した際、横一列に並び、深々とお辞儀をするメンバーたちの姿も印象的だった。

 日向坂46としては、まだ2年目の彼女たち。3期生を筆頭にまだまだポテンシャルが引き出されていないメンバーも控えており、さらなる快進撃は続いていくことだろう。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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