SEVENTEEN、一人ひとりが唯一無二の存在感を持つボーカルチーム WOOZIの繊細な想いをそれぞれの歌唱力で昇華
SEVENTEENが9月9日に、JAPAN 2ndミニアルバム『24H』をリリースする。今年6月に発売した韓国7thミニアルバム『[Heng:garae(ヘンガレ)』では、オリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得し、3作連続、通算3作目の1位に輝いた。海外男性アーティストによる3作連続アルバム1位獲得は、実に42年11カ月ぶり史上3組目の偉業だという(参照:ORICON MUSIC)。これだけ聞いても、彼らがいかに日本で注目を集めているかが伺える。
8月26日に『2020 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)にてテレビ初披露された新曲「24H」。残念ながらSEUNGKWAN(スングァン)が現在、左足首靭帯損傷の治療とリハビリテーションのために一時休養中のため、12人体制で活動しているSEVENTEEN。番組公式Twitterで「#気持ちは13人一緒だよ」のハッシュタグと共に初出演決定が発表されると、瞬く間にファンの間で話題となり、トレンド入りを果たすほどの盛り上がりを見せた。
この2ndミニアルバムでさらなる人気を博す予感のSEVENTEEN。そこで、改めて彼らの魅力について振り返りたい。13人という大所帯のSEVENTEENは、高い歌唱力を持つボーカルチーム、ラップを手がけるヒップホップチーム、振り付けとダンスでリードするパフォーマンスチームという3チームで1グループという珍しい形態を持つ。「自主制作アイドル」と呼ばれる通り、自分たちで楽曲をプロデュースする力を持つのも大きな特徴だ。今回は、多くの楽曲を生み出しているWOOZI(ウジ)を中心としたボーカルチームの5人をピックアップ。
「メンバーそれぞれ一番得意なことは全部違う」とは、SEVENTEENの大多数の楽曲を生み出している、ボーカルチームのリーダー・WOOZIの言葉だ。YouTubeに公開されているドキュメンタリー『HIT THE ROAD』ではWOOZIが、ライブリハーサルを細かくチェックし、「第二の家」と呼ぶ作業室で過ごす姿が映し出される。そしてWOOZIはインタビューに対して「メンバーそれぞれ一番得意なことは全部違う。その中で、僕はこれが一番できることだと思ってる部分。当たり前に一生懸命やっているだけ。そして好きです、本当に」と語ったのだ。
そんなWOOZIのことを、共に楽曲制作を手がける音楽プロデューサーのBUMZUは「感性というものを扱うのに関しては、誰よりも優れていると思います……僕が何かいじってはいけないと思った。ただ楽しく音楽がやれるようにしてあげるべきで、枠のなかに収めようとしたらかえって毒になる」と絶賛。
好きこそ、ものの上手なれ。SEVENTEENが輝いているのは、WOOZIの“好き”を中心に、それぞれの“好き”が存分に発揮できているからなのかもしれない。自分自身が良いと思った、あるいは最も信頼できるメンバーが作った楽曲。そこに対して、自分が何ができるのかを考え、求められた得意な部分を活かしていく。その理想的な化学反応がSEVENTEENの、実にのびのびとしたパフォーマンスに繋がっている。これほどの個性が調和しているグループというのは、多様性が求められるこれからの時代を象徴しているようにも思えてくる。