Newspeak、2カ月連続リリースを経た「Parachute Flare」で描いた光 合わせて聴きたいプレイリストも公開
さて、今回も前回に引き続き「Parachute Flare」と合わせて聴きたいNewspeakの楽曲をプレイリストにまとめてみた。好きな曲を並べただけ、ともいえるが、一応「Parachute Flare」に感じる「光」を増幅させるような楽曲を集めたつもりだ。
1曲目は1stミニアルバム『Out Of The Shrinking Habitat』から「Soul Spin」。いきなりインタールードなのだが、これは続く「Let Down」と続けて聴いてもらいたいからだ。弾むようなリズムのなかで苦しみと喜びを歌うファルセットが美しく響く「Let Down」の相反する感情が去来するような世界観はNewspeakのおもしろさの根っこだと思う。そしてシングル『July』のカップリングに収録されている「Watch Me Blaze」へ。Oasis的でもあり、Primal Scream的でもあるサイケナンバーだが、どこかオリエンタルな響きがオリジナリティを主張している楽曲だ。この歌詞の「どこまでもぶっ飛んでいこうぜ」的なメッセージはいつ聴いても心が躍る。
イントロのコーラスからしてスケールの大きさを感じさせる「Stay Young」は、大振りのリズムとミニマムなシンセリフの取り合わせがユニークな1曲。〈You don’t have to be, Just to let it be〉という歌詞に込められたポジティビティは、どこかしら「Parachute Flare」と通じる部分があるのではないかと思う。そして同じくスケールの大きさという意味では破格の「Wall」。歌詞に描かれる心情は必ずしも明るいというわけではないが、この楽曲には揺るぎない「希望」が灯っている。
プレイリストの後半は力強いリズムが引っ張る楽曲を並べた。流れるようなメロディラインとマッシブなファンクサウンド、ぐいぐいと腰に来るビートが艶っぽいラブソング(だと思う)「Perfect Trouble」、そのタイトルどおりトロピカルで軽やかなビートがMGMTかThe Drumsあたりの2000年代インディロックを思い起こさせる「Beat Goes On」(シングル『What We Wanted』のカップリング曲)、そして最後は打ち鳴らされるフロアタムが大陸的な広がりを演出する、アルバム『No Man’s Empire』では1曲目となるラストトラック「Feel Alive」。人間の営みそのものともいえる「ダンス」を巻き起こすこれらの楽曲を聴くと、まさにFeel Alive——生きていることを実感するのだ。
■リリース情報
「Parachute Flare」
8月14日(金)より配信リリース
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