BALLISTIK BOYZ、各メンバーの歌声の特徴は? 「テンハネ -1000%-」ソロパートから分析

安定感のある“美声”の最年少ボーカル・砂田将宏(0:41~)

 サビの頭で勢いよく美声を響かせるのが最年少メンバーの砂田将宏。落ち着きのある見た目と同様、その歌声からも年齢を感じさせない確かな技術と感性が感じられる。澄んだ声音でありつつ、息の成分が多く含まれているためか上品な色気も併せ持っており、メロディに溶け込むように調和するので、思わず聴き惚れてしまうこともしばしば。今後も様々な楽曲で活躍することだろう。

キャッチーな声質と歌唱力でボーカルを牽引・加納嘉将(0:45~)

 サビの2巡目で、跳ね上がるような高揚感を与えるのが加納嘉将の歌声だ。グループ内では比較的太く少し鼻にかかったような愛嬌ある声質と、メンバーも満場一致で認めた(CL『BALLI7』2019年8月31日配信回より)抜群の歌唱力の持ち主。よく伸び、よく通る発声により声の音抜けが良く、常に強い存在感を放っている。「Strangers」等のバラードでは余韻の美しいビブラートを響かせたりと、歌い方のバリエーションも豊富。ボーカルメンバーの中心人物と言っていいだろう。

繊細な声質でメロディを豊かに彩るボーカル・深堀未来(1:33~)

 2番サビの頭で、群を抜いてシャープに響くのは深堀未来の歌声だ。際立って繊細な声質なので、彼のパートが来ると楽曲の色彩がぐっと豊かになるように感じられる。また「Crazy for your love」などポップテイストの曲では特にその声質が活きるため、歌い出しやサビなど随所で活躍している。ピッチも非常に安定しており、優しく甘い聴き心地のある美声の持ち主である。

骨太な声質と声量で強い印象を残すボーカル・日髙竜太(01:38~)

 2番サビの2巡目、力強い歌声を広く響き渡らせているのが最年長の日髙竜太だ。肺活量が多いのか中音域の倍音によるものか歌声が前に出やすく、短いフレーズの中でも強いインパクトを残す。なおかつ男性的な色気のある骨太な声質なので、攻撃的なヒップホップはもちろんのこと、激しいロックテイストの楽曲なども似合いそうな良い意味で“泥臭さ”のあるボーカリストだ。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE「SUMMER HYPE」

 ここまでに紹介してきた内容とライブ映像を観てもらえれば分かる通り、まだデビューして1年余りとは思えないほどの安定した歌唱力とパフォーマンス力を誇っているのがBALLISTIK BOYZというグループである。

 彼らは8月10日に配信限定シングル「SUMMER HYPE」をリリースすることが決定しており、「CL」ではそれに先立って8月7日、BALLISTIK BOYZメンバーによる生配信企画が予定されている。すでに配信中の既存コンテンツも含め、少しでも彼らのことが気になった方は、これを機にぜひともチェックしてみてほしい。

■日高 愛
1989年生まれの会社員。『HIGH&LOW』をきっかけに大ファンとなったTHE RAMPAGEを中心に、LDH所属アーティストについて研究中。
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