1万人規模の音楽アリーナ「ぴあアリーナMM」がいよいよ開業 “特別な日の過ごし方”を提案する会場に

ぴあアリーナMM、どんな会場に?

 チケット販売最大手のぴあが手がける1万人規模の音楽アリーナ「ぴあアリーナMM」メディア向け内覧会が先日行われた。

 この施設は、エンターテインメント業界における会場不足が深刻化する中、ぴあが市場のさらなる拡大を目指して横浜みなとみらい地区にて建設・運営事業に着手したもの。開業日は当初、2020年4月25日に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止対策による各種イベントの延期・中止に伴い開業も延期に。しかし、ぴあの創業日でもある7月10日、こけら落とし公演を行うはずだったゆずがぴあアリーナMMから代表曲「栄光の架橋」を歌唱する動画を“こけら落とし配信”として公開。いよいよ開業の時を迎えることとなった。

 ぴあアリーナMMが大切にするのは「その一日が、もっと楽しい。」というコンセプト。ライブという特別な1日を公演前後も含めて楽しむことを提案するような会場だ。

 アクセスでいえば、みなとみらい駅、JR桜木町駅からそれぞれ10分ほどで到着できることが強みとして挙げられる。周辺にはクイーンズスクエア横浜や横浜美術館などの文化・商業施設が並び、ライブ前に周辺エリアで過ごすことにも適している立地だ。

 会場内に足を踏み入れると、モノトーンで統一されたブルックリンスタイル風のホワイエが現れる。こうした内装は単なるデザイン性だけではなく、様々なイベントやアーティストのカラーを邪魔しないように配慮されたものだという。

 アリーナ内は、地上4階まで座席が設けられた縦に長いハコ型構造のため、ステージと客席の距離が近い。アリーナ(1F)の最大席数は着席時:3,980席、立見時:6,064名。2F・3F・4Fの各スタンド席は約3,150席、1,680席、1,247席が用意されている。座席も各公演の演出を引き立たせるため黒1色で統一。座面・背面にクッションシートを採用、さらにカップホルダーがついているため、数時間に渡る公演も飲食を楽しみながら快適に参加することができそうだ。

 施設サービスで特筆すべきは飲食の充実度だろう。1~3Fの売店「FOODIES STAND」では、オリジナルのホットドックやクラフトビールを中心に多くのメニューを販売。注文と決済はキャッシュレスのセルフレジを導入し、混雑しがちな飲食エリアでスムーズに買い物ができる工夫が施されている。

 3Fのホスピタリティラウンジ「CLUB 38」は、当日のライブ参加者を対象にした有料ラウンジ。開演までの3時間、NYスタイルの30種のデリビュッフェなどの食事を楽しめるほか、ソフトドリンクが飲み放題、アルコールも注文可能。良質なヘッドホンの貸し出しサービスなども行われるという(先着予約80名、コースなど詳細は公式サイトにて)。

 さらに、2Fにはカフェダイニング「ALL DAY CAFE & DINING “The Blue Bell”」を併設。こちらはイベントのない日も営業しており、誰でも利用することができる。NYスタイルの窯焼きピザや華やかなパンケーキ、パスタやオーブン料理などが1日を通して楽しめ、テイクアウトメニューも用意されている。今後はアーティストとのコラボメニューも積極的に展開される予定だ。

 8月以降、ファンミーティングの開催などから来場者を迎えた公演が始まるぴあアリーナMM。みなとみらい大通り側の壁面には、その日のイベント・アーティストにちなんだ色展開の照明が灯される。多くの音楽ファンとアーティストが特別な時間を過ごすことができ、ぴあアリーナMMが様々な色に染まる日々が一日も早く訪れることを心待ちにしたい。

ぴあアリーナ 公式サイト

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