ジャニーズWESTの魅力はユーモアにとどまらない 直近のリリース作に表れた音楽的ポテンシャルを裏付ける“証拠”

 メンバーは音楽に対して貪欲でアーティスティックな面もある。メンバー自ら作詞作曲もこなすことがあるのだ。最新シングル『証拠』の初回盤Bにはカップリングに重岡大毅が作詞作曲した「間違っちゃいない。」と神山智洋が作曲を行い神山と藤井流星が作詞を共同で行った「ANS」が収録されている。また特典DVDにはバンドとストリングスをバックに歌ったスタジオライブの模様が収録されている。そこでは一発撮りのライブだとは思えないほどのハイレベルな演奏と安定した歌声を聴くことができる。また「間違っちゃいない。」で重岡が鍵盤を弾く様子や「ANS」で神山がギターを弾く様子も観ることができる。他のメンバーも心から音楽を楽しんでいるようだ。それが演奏や歌から伝わってくる。その姿はアイドルでもあるがミュージシャンとしての姿にも感じる。

 今までもジャニーズWESTは音楽にこだわって活動を行ってきた。音楽を楽しみながら進化してきた。それが結果としてついてきたからこそ、人気も上昇しているのではないだろうか。そして新曲「証拠」は世間が持つグループへのイメージを一新させ、より歌声や音楽の魅力が伝わるきっかけになる予感がする。ジャニーズWESTの音楽が魅力的であることや、これまでの軌跡に意味があることを裏付ける証拠がつまった楽曲に感じる。

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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