majiko、新曲「一応私も泣いた」も披露した無観客ライブをレポート アコースティックで魅せた“赤裸々な感情と歌声の進化”
そして、ここで“換気タイム”を実行。ニューノーマルなライブ習慣だ。ここからはリスナーと交流するコミュニケーションタイムへ。majikoは、iPadを片手に「10分ぐらいあります。(自宅で)トイレに行きたい方は、スマホなどを持ち込んでコメントを見てください(笑)。あらためてお酒でも呑みながら。つまみはイカソーメンが好きなんですけど、ライブハウスでは匂いが厳しいので持ってきてないです(苦笑)」など自由なトークを繰り広げていく。
トークコーナー終了後はオーラスへ向けて、ギターの木下とピアノの吉野を再び呼び入れ3人編成に。
バッドエンドのおとぎ話をハッピーエンドに変えていくポジティビティに富んだ「グリム」。跳ねるシャッフルアレンジが幸福感を増幅する人気曲「パラノイア」。ここで一言「早くみんなの前でライブをしたい想いをぶつけているわけです。そんな想いを込めて歌います!」と、スウィンギンなアレンジメントによってフラストレーションを吹き飛ばすアッパーチューン「ワンダーランド」へ。majikoの想いはライブハウス空間を、そしてオンラインを通じてリスナーの元へと力強く駆け巡る。この3曲のライブは圧倒的だった。majiko未体験なリスナーにも届けたい熱さだ。
ここでMC。新曲「一応私も泣いた」について語ろうとすると「いま、(時間が)巻いてるから(スタッフから)もう少し喋ってくれって(苦笑)。えっと、早く、お客さんを前にしたライブをやりたくて。あ、同じこと言ってしまいました(苦笑)。次の曲は先日MVが上がりたてホヤホヤで。MVも観てください。『エスカルゴ』の時の監督、加藤マニさんが今回も担当してくださいました。あ、とってもいい曲です(笑)。では、アコースティックでやります」パーカッシブなギターとピアノによる疾走感溢れる「一応私も泣いた」。majikoらしさでいっぱいの嘘のないモノの見方、生き様、考え方が伝わってくる言葉の強さが胸に突き刺さるナンバーだ。パンキッシュな気持ちを力いっぱいに赤裸々に吐き出していく。まるでミストのようにせつなさが空間を埋め尽くしていくかのようだ。
「次が最後の曲。こうしてライブができない状況のなか、会場を貸してくださった下北沢ERA。集まってくれたスタッフやメンバー。そして、画面の前のみなさまに、心から感謝の意を伝えたいと思います!」と、majiko。
ラストは、アンセムと言える大名曲「声」を披露。majikoによる“歌のうまさ”=ネットシーンを震撼させたボーカリゼーションはさらに進化している。あらためて、majikoは新時代のポップスターであることを体感させられた、最高の名曲尽くしのセットリストによるスペシャルなステージだった。
■ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、NHK、Spotify、LINE MUSIC、AWA、ミュージックマガジンなどで書いたり喋ったり選曲したり考えたり。Spotifyで公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン』を毎週火曜日更新で選曲中。
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<セットリスト>
『majiko STREAMING ACOUSTIC LIVE -Ochanoma-』
6月28日(日) @下北沢ERA
1. 狂おしいほど僕には美しい
2. ミミズ
3. エスカルゴ
4. ひび割れた世界
5. ノクチルカの夜
6. 君に最後の口づけを
7. WISH
8. エミリーと15の約束
9. グリム
10. パラノイア
11. ワンダーランド
12. 一応私も泣いた
13. 声
■楽曲情報
majiko「一応私も泣いた」
6月24日(水)配信 ダウンロードはこちら
■その他作品情報
majiko『MAJIGEN』
3月4日(水)リリース
・限定盤(CD+DVD)¥2,300(税抜)
・通常盤](CD)¥1,800(税抜)
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