THE RAMPAGE 川村壱馬&長谷川慎の共通点は? 何事にも全力投球、兄弟のような二人の絆

 そして、川村と長谷川のもう1つの共通点は、得意なダンスジャンルがクランプだということ。クランプとは、足を踏み鳴らす“ストンプ”、胸を突き出す“チェストポップ”、力いっぱい腕を振り下ろす“アームスイング”といった、身体を大きく見せて挑発するような動作を特徴とするダンスジャンルのことで、それを踊る人をクランパーと呼ぶ。パフォーマーの長谷川に関しては、これまでにもダンストラックのソロパートでクランプを披露していたり、6thシングル曲「HARD HIT」の振付にクランプを取り入れていたり、クランパーとして認識している人も多いと思うが、ボーカルのイメージが強い川村もまた、岩田剛典(三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)がクランプを踊る姿に魅了され、その道に進んだ1人。2017年の年末に開催された『PKCZ®× RIZIN PREMIUM LIVE SHOW』では、EXILE AKIRAや岩田剛典が所属するクランプチーム“®AG POUND”の一員として、川村、長谷川、武知海青もパフォーマンスを披露している。最近は川村のクランプを観る機会が減っているが、2人はTHE RAMPAGEがメジャーデビューする前から一緒にダンスの練習をする関係で、ダンスを通じて距離を縮めてきたようだ。

 また、2018年には『PRINCE OF LEGEND』シリーズで同時に俳優デビュー。幼少期から俳優業に興味のあった川村に対して、長谷川は、THE RAMPAGEを結成した後に将来を見据えた上で「踊り以外に武器にしたいと思ったのが芝居だった」(引用:ナタリー)と語っており、芝居との向き合い方はそれぞれ異なる。しかし、小学生の頃から付き合いのある藤原樹曰く、「自分が好きなことについてすごく追求するタイプ」(引用:livedoor)という長谷川も、一途な川村も、本質は同じ。川村が「(長谷川は)サラッとした感じに見えますが、誰よりも熱い」(引用:NYLON)と語るように、2人とも涼やかな表情の奥に熱い想いを秘めている。その向上心が俳優としての活躍に繋がり、今では演技をしている2人をきっかけにTHE RAMPAGEのことを知る人も増えてきているようだ。

 ボーカルやパフォーマーという垣根を越えて、何事にも全力投球な“かずまこ”コンビ……いや、“かずまこ”兄弟。だからこそ、素顔で甘えられるお互いの存在を特別に感じるのだろう。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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