京都VOXhall、札幌COLONY……相次ぐライブハウス閉店を受けて音楽ファンができること

 現在、コロナウイルスにより、全国的にアーティストがライブ活動を自粛している。それに伴い、地元密着型の老舗ライブハウスも営業を自粛することになり、ライブハウスの閉店も相次いでいる。

 地元のライブハウスというのは文化を育てる土壌のようなところがある。今は人気者になったバンドだって、原点を辿れば小さなライブハウスであることも多い。4月17日に京都のVOXhallが4月末付けで閉店すると発表したときは、くるりの岸田繁は「お世話になりました。くるり、最初のライブを行った場所でした。個人的にも、ライブハウスデビューはVOXhallでした。好きな女の子にチケットあげたけど、来てくれへんかったな。チケット代返してくれ」とTwitterにてコメントし、4月12日に北海道札幌市のCOLONYが4月末付けで閉店することを発表したときは、サカナクションの山口一郎が「僕らを育ててくれた札幌すすきののライブハウスの一つです。悔しい」とTwitter上で発信していた。

 コアな音楽好きでないと知らないようなライブハウスなのかもしれない。だが、そういう地元のライブハウスがあって、そこで切磋琢磨してきたからこそ、若手だったバンドは全国に飛び立つことができたのである。だからこそ、ライブハウスの閉店の報を聞くたびに、悲しい気持ちになる。しかも、この自粛には決まったゴールや区切りが見えない。おそらくは今後、さらに過酷な状況になることが予想されるので、歯がゆい気持ちは大きくなる一方である。

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