新しい地図が『ななにー』で伝えた、心をすり減らさず“自分の感情をコントロールする”大切さ

 防御は最大の攻撃。“家にいる“というシンプルな行動も、今できることの1つ。草なぎのように、録りためているビデオを見るのもいいだろう。稲垣が出演したドラマ『スカーレット』も香取が出演した音楽番組『SONGS』(共に、NHK総合)も、まだ未視聴であることをツッコまれてしまった草なぎのマイペースっぷりには、思わず頬が緩む。

 また、もともとインドア派だった香取は、YouTubeを見ながら身体を動かすようになったという。すると、すかさず稲垣が「前、スタッフが慎吾に渡した『ビリーズブートキャンプ』のDVDとか家にあると思うよ」と懐かしい話題もポロリ。「それ、いつのー?」と苦笑する、そんなさりげない会話にも、変わらぬ日常の尊さを思い出させてくれる。

 さらに、事前収録された稲垣の『インテリゴロウ』のコーナーには、ピース又吉直樹が登場。新作『人間』をきっかけに、ひとりベースボールで遊んでいた少年時代やクセのあるウェービーヘアなど、共通点を見出した2人の会話も大いに笑いを誘った。もちろん本も家で過ごす時間を有意義にしてくれる大切なアイテムになる。又吉が発案した「新しい地図」をテーマにした小説のあらすじを、自分なりに小説化しても面白そうだ。さらに、それをイメージした歌、アート……と、彼らがこれまでにくれた様々なエンタメをヒントに、今度は私たちが発信していくということもできそうだ。

 まだまだ先の見えない外出自粛モードの生活。だが、今こそユーモアを忘れず、「ありがとう」「がんばりましょう」を贈り合う日々を。ありがたいことに、そのヒントは彼らの長いキャリアにたくさん込められている。

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