宮本佳林、6月でJuice=Juiceを卒業へ 参加楽曲は全部で何曲?

<2020年(Juice=Juice8年目/21~22歳)※4曲(バージョン違い1曲)>

・「ポップミュージック」
・「好きって言ってよ」
・「続いていくSTORY (Symphonic Version feat. Karin)」[c/w]
・「Borderline」[c/w]
・「Va-Va-Voom」[c/w]

 そして今年、2020年。2月10日に宮本佳林本人の口から、YouTube動画を通じて、卒業報告がなされた。

 宮本在籍時最後のシングルとなる『ポップミュージック / 好きって言ってよ』。「ポップ~」は、Juice=Juiceと同じ系列事務所のKANが2月にリリースしたばかりの最新シングルをカバー。歌詞やサウンドで“ポップミュージック”について自己言及するメタ構造をもった楽曲で、この感興はちょっと他では得られない、不思議な感動を伴う一曲だ。

 「好きって~」は、山崎あおいが作詞した「微炭酸」(作曲編曲はKOUGA)、作詞作曲した「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」に続く“セツナ系”第3弾楽曲だとアナウンスされている。「ポップ~」が新機軸のアプローチなら、こちらはデビュー曲の「ロマンスの途中」以来、Juice=Juiceのパブリックイメージを形作ってきたクールでダンサブルな曲調の延長線上にあるもの。ベクトルの違う2曲によって、宮本佳林とJuice=Juiceがこれまで積み重ねてきたものの一端が照射されている。

 表題曲以外に収録されているのは、2015年のアルバム曲を宮本メインでボーカル新録音・オーケストラアレンジでセルフカバーした「続いていくSTORY (Symphonic Version feat. Karin)」。また、ライブ専用曲だった「Borderline」「Va-Va-Voom」も音源化された。これでまだ音源化されていないJuice=Juiceのライブ専用曲は「プラトニック・プラネット」のみとなる。

Juice=Juice 宮本佳林からのお知らせ
KAN『ポップミュージック』 Short Version
Juice=Juice『ポップミュージック』(Juice=Juice [Pop Music])(Promotion Edit)
Juice=Juice『好きって言ってよ』(Juice=Juice [Tell me that you love me.])(Promotion Edit)

 これで宮本佳林の参加楽曲をすべて見てきた。なお、今回は音源化された楽曲についてカウントしているので、前述の「プラトニック・プラネット」や、宮本のバースデーイベントで披露された未音源化楽曲(「ピンクモーメント」「20歳のBirthday」「LOVE,KISS,NEED,YOU」、イベントオープニングやダンスパートなどで流された自作インストトラック等)、また今月1日深夜より放送開始したテレビ番組『ふるさとの未来』(TBS)のオープニングテーマとしてオンエアされている宮本佳林名義の新曲「未来のフィラメント」などはカウントしていないことをお断りしておく。過去ハロプロ楽曲のライブカバーなども含めるとさらに数は増える。

 それでは楽曲数を集計すると、「オリジナル:92曲」「バージョン違い:14曲」という結果になった。

 もしかしたら6月3日に予定されているラストライブ前後にサプライズ的に配信リリースなどが追加される可能性もあるが、少なくとも4月1日までの宮本佳林参加楽曲は全部で106曲ということになる。

 Juice=Juice卒業後はソロ活動を行うと明言している宮本佳林。アイドルグループの一員としての宮本佳林の姿はあともう少しで消えてしまうが、歌手としての宮本佳林はこれからも続いていく。まずはこの106曲を今一度噛み締めていたい。

 そして最後に、筆者が考えるベスト楽曲を各年から1曲ずつ選んだリストを下記に記して記事を終える。

[2009年]・「ペン ペン 兄弟」/新ミニモニ。[アルバム]
[2011年]・「カリーナノッテ (feat.コピンク)」/コピンク*[配信シングル]
[2012年]・「最高視感度 (feat.コピンク)」/コピンク*[配信シングル]
[2013年]・「ロマンスの途中」
[2014年]・「伊達じゃないよ うちの人生は」
[2015年]・「Magic of Love (J=J 2015 Ver.)」[アルバム]
[2016年]・「大人の事情」/NEXT YOU[配信シングル]
[2017年]・「Fiesta! Fiesta!」[配信シングル]
[2018年]・「禁断少女」[アルバム]
[2019年]・「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」
[2020年]・「ポップミュージック」

■ピロスエ
編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主催。Twitter

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