華やかさあるSnow Man、個が際立つSixTONES スノスト、タイプ異なるパフォーマンスに注目
SixTONES
自分たちでも「ダンスが揃わない」と、度々語ってきたSixTONES。確かに、YouTubeにアップされてる「Amazing!!!!!! (Dance Practice)」を見ると、出だしからバラバラでむしろ微笑ましいほどだ。それはメンバー6人の個性がバラバラであるとともに、それが強烈だからだろう。「個」の強さが、ダンスにも色濃く出ているのだ。リーダーの髙地優吾は軽やかかつ癖のないダンスをし、田中樹はラップという強烈な個性を持ちつつもダンスでは無駄な動きが少なく振り付けに忠実なイメージだ。歌の高音パートを任されることが多い京本大我のダンスは所作が美しく、いつでも底抜けに明るいジェシーはとにかくダイナミックでパワフル。3月21日に放送された『緊急生放送!FNS音楽特別番組 春は必ず来る』(フジテレビ系)でのステージでも、彼がどこにいるか一発で分かるほどだった。また、色気のある松村北斗は涼しい表情に反して熱いダンスを踊るし、森本慎太郎はしゃかりきダンスであるもののステップは軽やかだ。
こうしてダンスにおいても個性が強いSixTONES。デビュー曲「Imitation Rain」はこのバラバラな個性を、YOSHIKIが作ったコンセプトがうまくまとめている。もちろん、曲調がスローバラードという要因もあるが、ガッツリダンスをするよりも「Imitation Rain」の世界像を表現するために踊る、というイメージだ。MVを見てもSnow Manのように全体のダンスフォーメーションや一人ひとりのダンスにフォーカスをしていない。「水を蹴る足元」や「雨に打たれるながら藻掻くように踊るメンバー」などが主に切り取られている。こういった演出もあり、彼らの個性がよりアーティスティックに昇華されたのではないだろうか。
Snow ManとSixTONES、ファン以外にはニコイチで扱われることも少なくない。もちろん、2グループには永遠のライバルとして切磋琢磨していってほしいが、各グループに目を向けるとタイプの違うそれぞれの魅力がしっかり見えてくるはずだ。