The Individualism of BEYOOOOONDS ~ビヨーンズの個性と発展~

BEYOOOOONDS 江口紗耶、「Go Waist」での“サヤー隊長”が転機に キャラクター性を徹底解説

岡村美波と仲良し

 江口の尊敬するハロプロの先輩メンバーは、元℃-uteで現在はソロ活動中の鈴木愛理。歌もダンスも高レベルの彼女にあこがれているということは、江口もアイドルの高みを目指しているようだ。

 また、江口はモーニング娘。'20の生田衣梨奈からロックオンされている。生田は子役タレントのメアリーちゃんことアレン明亜莉クレアを自身のバースデーイベントに呼んだり(参照)、ハロプロの後輩メンバーでも米村姫良々(ハロプロ研修生)を愛でたりしており、その流れなのか、童顔気味の江口も好きだと公言している。2019年3月更新の生田ブログ(参照)では、生田が顔を近づけさせ過ぎて江口が怖がっている(?)ように見える写真を掲載。しかしその後、2019年6月には二人でディズニーランドへ遊びに行っているので(参照)、普通に仲良くなったようだ。

 前述したとおり、江口の出身地は兵庫。関西在住のハロプロ研修生は、東京ではなく大阪のスタジオに集まってレッスンを受けているようだが、そこで一緒になる機会が多かったのが、大阪出身の岡村美波や、愛知出身の橋迫鈴(現アンジュルム)。橋迫とは、研修生時代に山﨑夢羽を虫のオモチャで驚かせるイタズラをしたというエピソードがあるほどの仲の良さ。岡村とも研修生~BEYOOOOONDSと一緒にいる時間が長い仲良しメンバーだ。「何でも話せる存在」とまで江口は言っている。

 今年の正月には江口、岡村、アンジュルム船木結、つばきファクトリー秋山眞緒の4人で初詣に行っている。船木と秋山は大阪出身であり、関西出身ハロプロメンバーの交流が垣間見える。

 かつて「BEYOOOOONDSの明るいムードメーカー」と一岡に評された江口だが、他人を楽しませようという関西人気質が彼女にもあるのかもしれない。前述のサヤー隊長はもちろん、「文化祭実行委員長の恋」での低テンション眼鏡女子キャラ、「アツイ!」での〈よくある。アツイ、アツイねー!〉というセリフなど、楽曲上での妙に印象に残るポイントを担っているのが江口。今後の活動においても、それらを凌駕するキャラクターやパフォーマンスに期待したい。

■ピロスエ
編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主催。Twitter

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