The Individualism of BEYOOOOONDS ~ビヨーンズの個性と発展~
BEYOOOOONDS 島倉りかを知るための5つのポイント あらゆる面で見せる“ギャップ”が魅力に
2. 恐竜好きのお嬢様?
島倉りかのニックネームは、研修生加入初期のころは清野桃々姫と一岡伶奈から“ちゃんしま”と呼ばれていた時期があったようだが、やはり一番有名なのは“りか様”だろう。可愛らしくおしとやかな雰囲気ただようお嬢様然としたそのビジュアルにピッタリのネーミングだが、このニックネームの初出は2018年2月13日、BEYOOOOONDS加入前にさかのぼる。
名古屋のミッドランドスクエア シネマ2で定期的に行われているハロプロ定期イベントの一環でこの日開催されたのが『ハロプロ研修生 スペシャルイベント in 名古屋 ~初めまして!2~』。出演は前田こころ・山﨑夢羽・西田汐里、そして島倉りかの4名で、現在は全員がBEYOOOOONDSメンバーだが、このときはまだハロプロ研修生だった。司会の鈴木啓太(上々軍団)が各人を面白おかしくいじっていったのだが、啓太の嫁の名前が“りか”だったので、島倉のこともイベント中に“りか様”と呼んだ、のがそもそもの始まりだったらしい(参照:https://ameblo.jp/keita-suzuki-official/entry-12352594873.html)。つまり最初はお嬢様云々とは特に関係なかったようなのだが、結局いま定着しているのは、やはり前述したように本人の雰囲気に合っているからだろう。
また、BEYOOOOONDSの初オリジナル曲「眼鏡の男の子」の寸劇パートでの島倉の配役は“お嬢様風なお嬢様”であり、それも要因のひとつだろう。島倉本人の弁では、お嬢様キャラは“素”ではなく、意外と活動的なところもあり(中学は3年間バドミントン部で、好きな教科は体育)、学校ではふざけることが多いとのこと。
そして島倉のキャラとして有名なのは“恐竜好き”な一面。NHKのテレビ番組がきっかけで子供のころから恐竜が好きになり、博物館へもよく行ったという(上野の国立科学博物館など)。また、虫を触ることに抵抗がないという特技(?)やSF映画が好きだったりと、外見はお嬢様できわめて女性的だが、内面は男性的な部分が多々見られる、というのもまたギャップだろう。
3. 昭和歌謡を愛す
続いては好きな音楽の話。小学生のころにはいきものがかりが好きになり、中学生になると松田聖子にハマったという島倉。2000年生まれの彼女なのでいきものがかりはリアルタイムで聴いていたのだろうが、松田聖子は渋い。これは両親の影響とのことで、そこから昭和歌謡自体も好きになっていったとのこと。2019年9月更新のブログでは松田聖子楽曲の好きなポイントを列挙しており、シングル曲以外も普通に挙げていてガチ具合がうかがえる(「好きなことを書きまくった!島倉りか」)。
ハロプロで松田聖子好きといえばJuice=Juiceの宮本佳林が連想されるが、宮本とは2019年夏のハロプロコンサートの楽屋にて聖子トークに花が咲いたようだ(参照)。島倉の顔立ち自体も、80年代女性アイドルにいそうな感じではある(チャームポイントが“片方だけにできるえくぼ”というのもアイドルっぽい)。島倉が所属するCHICA#TETSUのオリジナル楽曲「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」および「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には」は、80年代ポップスの最良の部分を多分に含んでおり、彼女によく合っているといっていいだろう。この路線の楽曲を今後も期待したい。