石崎ひゅーいはなぜ名曲を生み出し続けられるのか? 新曲「パレード」からも感じる“リアル”さが核に

 そして、フィジカルシングルとしては約3年半ぶりに届いた「パレード」。「花瓶の花」や「ピリオド」とは一線を画した、華やかでキラキラしたサウンドと、フックが効いたキャッチーなメロディを聴かせる。歌詞にも〈銀河鉄道〉や〈星〉〈神様〉などの言葉が出てきて、ドリーミーでファンタジックな雰囲気が醸し出されている。

石崎ひゅーい 『パレード』

 しかしながら、それで終わらないというか、決して空想の産物にはなってしまわないのは、〈永遠なんて信じる価値もない〉〈またいつか会えたなら〉といったフレーズで、“こっち側”に引き戻されるからだと思う。石崎ひゅーいは、きれいごとを歌わないのだ。そう思えてならない。

 きれいな楽曲を書くけれどきれいごとは歌わない。彼の表現の核にあるのは、“リアル”なのだから。本稿のテーマに掲げられている“石崎ひゅーいはなぜ名曲を生み出し続けられるのか”に対する答えを、僕にはとても特定することはできない。でもその“リアル”というのが、ひとつのカギのような気がする。

 取って付けたようになって申し訳ないのだけれど、すべては、まさに魂の声と言うべき石崎ひゅーいのボーカルがあってこそと、最後に付け加えておきたい。

石崎ひゅーい 名曲プレイリスト

■鈴木宏和
雑誌編集者を経てフリーランスのライターに。雑誌や新聞、フリーペーパー、ウェブなどで執筆。JAL機内放送番組の企画/選曲も手がけている。

■リリース情報
5th Single 『パレード』
2020年3月11日(水)Release
価格
・DVD付き初回生産限定盤:¥1,636+税
・初回仕様アニメ絵柄スリーブ付き通常盤:¥909+税
<収録曲>
1.パレード ※TVアニメ「歌舞伎町シャーロック」EDテーマ
2.世界の終わりのラブソング
3.パレード(Instrumental)

<DVD収録内容>
1.パレード(BANDTOUR2019「パッション」12月3 日 マイナビBLITZ赤坂)
2.世界の終わりのラブソング(BANDTOUR2019「 パッション」12月3日 マイナビBLITZ赤坂)

■ツアー情報
『石崎ひゅーい Band Tour 2020「Parade for You」』
5月9日(土)東京・渋谷ストリームホール
5月29日(金)北海道・SPiCE
6月21日(日)新潟・新潟LOTS
6月26日(金)岡山・岡山CRAZYMAMA KINGDOM
6月27日(土)広島・広島LIVE VANQUISH
7月5日(日)福岡・福岡DRUM SON
7月12日(日)東京・品川インターシティーホール
7月18日(土)大阪・梅田CLUB QUATTRO
7月23日(祝)宮城・仙台darwin
7月26日(日)愛知・E.L.L

チケット料金:¥4,900
※6歳以上チケット必要 5歳以下入場不可

『石崎ひゅーい Acoustic Tour 2020「Parade for Me」』
5月5日(祝)東京・浅草橋ヒューリックホール
5月6日(祝)東京・浅草橋ヒューリックホール
5月16日(土)福島・郡山公会堂
5月17日(日)山形・山形県郷土館・文翔館議場ホール
5月19日(火)岩手・岩手県公会堂 21号室
5月20日(水)青森・⻘森BLACKBOX
5月24日(日)茨城・水戸VOICE
5月30日(土)北海道・旭川 島田音楽堂
6月20日(土)石川・金沢21世紀美術館シアター21
6月25日(木)鳥取・米子laughs
6月29日(月)山口・周南LIVE rize
7月4日(土)熊本・熊本ぺいあのPLUS
7月19日(日)京都・京都磔磔
7月21日(火)兵庫・神戸 クラブ月世界
7月25日(土)三重・松阪M'AXA
チケット料金:¥4,000
※6歳以上チケット必要 5歳以下入場不可
オフィシャル先行受付中

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