佐藤結衣の『ラジオdeジャニログ』

NEWS 手越祐也、後輩たちに頼られる理由は“切り替え力”にあり? 『KちゃんNEWS』で明かされた指導者としての顔

 手越自身、デビュー前後に大いに悩んだ過去の持ち主。抜擢される形で、自分よりもはるかに人気も実力も兼ね備えたメンバーと、突然グループを組むことになり、自分自身をアピールする方法を模索してきた。歌割りももらえない、テレビに出ても映らない……そんな日々が続く中で、手越が見つけたのが歌唱力をつけることだった。

 「“手越に歌わせなかったら、NEWSの楽曲ってよくならないよね“ってくらい差をつけるしかないと思って、そこからずっと学校帰りに自分でお金払ってボイトレに通ってた」とラジオ『テゴマスのらじお』(2019年6月26日放送回)では、デビュー直後の苦悩を振り返り、6thシングル曲「星をめざして」をリクエストしていた。

 「星をめざして」は、手越が初めて声優にチャレンジした映画『ハッピーフィート』の日本語吹き替え版主題歌で、「初めてちゃんとしたおいしい歌割りがもらえた」という思い出の曲。待ち望んだ公開初日舞台挨拶では、劇場に駆けつけたファンに向けてアカペラで歌を披露していた。『ハッピーフィート』の公開日は、2007年3月17日。手越が19歳のときだった。

 できることを見つけたらすぐに動き始め、巡ってきたチャンスは絶対に逃さず、独自のアイドル像を作り上げた手越。「これをしたら売れる」という正解も、「この努力が必ず報われる」という確証もない中で、活動を続ける後輩たちが憧れてやまないのも頷ける。手越は『ジャニーズカウントダウンコンサート』やNEWSのライブツアーなど行く先々で多くのジャニーズJr.から声をかけられるため、公式の『ジャニーズJr.名鑑』を入手したという。

 「どんどん行って! 手越に、みんな! なんかあったら、俺かましてくれたらいくよ」と小山が続けると、手越も「まあ、いくらでもちゃんと面倒みますよ、来てくれたら」と、さすがのポジティブさで頼もしい言葉を発していた。果たして、手越のもとでどんなスターが育っていくのか。そして、教えるという立場になればこそ、得られる気づき、刺激もある。後輩たちを指導するという取り組みから、手越自身が進化していく様子も目が離せない。

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