期待の新星 KALMA、等身大のエネルギー メジャーデビュー記念YouTube Liveで見せたライブバンドとしての強さ
まさに若さのカタマリ! 北海道発の3ピースバンド・KALMAが3月4日にリリースした2ndミニアルバム『TEEN TEEN TEEN』は、そんな問答無用のパワーに満ちている。
畑山悠月(Vo/Gt)、斉藤陸斗(Ba/Cho)、金田竜也(Dr/Cho)というメンバー全員が2000年生まれ。バンドは2016年に結成され、2018年にリリースした自主制作CD『少年から』で音を広めていき、その年の『JOIN ALIVE』に史上初の高校生として出演を果たす。2019年には「FM802 30PARTY Rockin’Radio オープニングアクトオーディション」で1位を獲得するなど、徐々に全国区へと名前を広めていく。そしてこのたび、前述の『TEEN TEEN TEEN』でメジャーデビュー。さらに羽ばたくための準備は整った。3月に東名阪と札幌で開催されるワンマンツアー『-KARMA-じゃないよKALMAだよ!オトナじゃないよTEENだよ!札幌にはまだ雪あるよ!やる気マンマン!春爛漫!ワンマンツアー2020』、そして4月に開催される対バンツアー『チャレンジャー2020春 ~お花見~』は即日ソールドアウト。ライブバンドとしての注目度も急上昇中なのである。
しかし、そんなワンマンツアーの初日、メジャーデビューの日でもある3月4日の札幌COLONY公演と、3月8日の名古屋CLUB ROCK’N’ROLL公演が、新型コロナウイルスの影響で延期となってしまった。大切なスタートダッシュが奪われてしまった悔しさは、計り知れない。しかし、若さのカタマリである彼らはくじけなかった。3月4日の21時から、「緊急決定!メジャーデビュー記念KALMAのYouTubeLive!」を生配信したのだ。
生配信がはじまると、1曲目の「デイズ」から、スタジオで、いつものライブのようにがむしゃらに歌い、楽しそうに演奏を響かせる3人。『TEEN TEEN TEEN』の収録曲である「素晴らしい毎日」も披露していたが、やはりライブで本領を発揮するバンドであるということが、画面上からも伝わってきた。続く卒業シーズン、クラス替えシーズンにキュンと染みる「クラスメート」という粋な選曲は、10代の彼らならではだ。
3曲を終えて、テーブルと椅子が運び込まれると、トークがスタート。クラッカーが打ち鳴らされ、♪メジャーデビューおめでとう~という歌と共にローソクを立てたオムライスが運び込まれる。完全にパーティームード! バンドもファンも抱えている、やりきれない気持ちを吹き飛ばしてくれた。そして3人は、延期になってしまったライブへの想いを語った後、メジャーデビューの心境を語る。畑山は「ミスチルがきっかけでギターをはじめたから、昨日ミスチルを聴いて泣いた」と感慨深そうに語っていた。続いては『TEEN TEEN TEEN』の全曲解説。1曲目の「これでいいんだ」に関しては「ほんと、これでいいんだって感じだよね」(畑山)……というように、ほとんどの楽曲においてタイトルのみの解説! それだけ、言い当てるタイトルを命名できているということだろう。その後も3人でどつき合い、じゃれ合いながら、グッズ紹介や質問コーナーを経て、最後「これでいいんだ」を披露して、生配信は終わった。