『KinKi Kidsどんなもんヤ!』、20年ぶりタイトルコール変更の“ワケ”が語られる日は来るか ゆるさこそが番組の魅力に

 振り返れば、25周年記念特番の際にも、「過去放送の音源がない」と割り切っていた同番組。「過去の音源をmp3に変換してメールで送っていただくパターンは、ファイル便などを利用して送っていただけたらスタッフもサーバーも助かる」「送り方がわからないという方は、過去の音源をCDにダビングしていただき、郵送で」と、リスナーにお願いしていたのが新鮮だった。

 だが、そんなゆるさこそ、『KinKi Kidsどんなもんヤ!』が続いてきた理由のような気もする。なくなってしまったら、リスナーに助けを求める。KinKi Kidsも無理にテンションを上げることなく、くだらない話で2人きりの世界になっていることも珍しくない。堂本光一がロケ番組後に酔っ払ったままスタジオ入りしたり、『みんなのうた』(NHK総合)の「おっぱいがいっぱい」をフルコーラスで歌う伝説の回が生まれたのも、この番組ならでは。

 そして実際にフタを開けてみると、特番までに多くの音源が届いたというのだから素晴らしい。この番組を愛情深く見つめ、記録し、育ててきたのは、他ならぬリスナーたち。これからも、ついつい手を差し伸べずにはいられない番組スタッフと、自由奔放なKinKi Kids、そしてしっかり者なリスナーたちの、ゆるゆるとした歴史が続いていくのを楽しみたい。さて、肝心な“ワケ“について、ちゃんと語られる日はくるのだろうか。次回のタイトルコールに注目だ。

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