欅坂46にとってはあまりにも大き過ぎる痛手だ。東京ドーム公演のテーマが”破壊と再生”だっただけに、今回負ったダメージを”再生”することは果たして可能なのだろうか。残された1期生も心配だが、まだ加入して一年ほどの2期生はどうなる。曲のポジションもすべて考え直さなければならないだろう。

　欅坂46は現在、発売が延期された9枚目のシングルについての続報がない。その作品のセンターに立つ予定であった平手が脱退となると、センターのいないままパフォーマンスするのか、代理センターという形で対処するのか、あるいは新しく選抜し直すのか……。

　いずれにせよ、結成以来最大のピンチであることは間違いない。来週には東京ドーム公演のDVD／Blu-rayが発売される予定だ。そんなタイミングで襲いかかった衝撃の発表。グループはこの窮地をいかにして脱するのか。2020年も激動の一年となりそうだ。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
blog
Twitter（@az_ogi）