『日本レコード大賞』新人賞歌手・新浜レオンは歌謡曲と若者の架け橋に? 世代を超えて愛される実直な歌声を紐解く

新浜レオンは歌謡曲と若者を繋ぐ架け橋に

 『第61回 輝く!日本レコード大賞』で、歌謡歌手の新浜レオンが新人賞を受賞。12月16日に都内で行われた記者会見では他の受賞者と共に登壇し、「人生に一度しかない大舞台。一曲入魂で精いっぱい歌いたい」とコメントし、30日に生放送で発表される最優秀新人賞の獲得に向けて意欲を見せた。

まっすぐで力強い情熱的な歌声で魅了

新浜レオン「離さない 離さない」ミュージックビデオ(フル Ver.)【公式】

 新浜レオンは、B’zや倉木麻衣などが所属する<ビーイング>が初めて手がけた歌謡歌手で、今年5月1日に令和デビュー第1号として、シングル『離さない 離さない』でデビュー。同曲は、オリコンのウィークリーランキング演歌/歌謡部門で1位を獲得、5月度のUSEN HIT 演歌/歌謡曲ランキングでも1位を獲得して話題に。2017年に大東文化大学の「ミスター大東コンテスト2017」にてグランプリを獲得した高身長のイケメンで、9月には東京・日経ホールで初の単独ライブ『新浜レオン ファーストコンサート 〜離さない 離さない〜』を成功させている。

 「離さない 離さない」は、歌謡曲からポップス、アイドルまで幅広く手がける渡辺なつみが作詞。作曲を氷川きよしの「満天の瞳(ほし)」や長山洋子の「倖せにしてね」などを手がける大谷明裕が担当。編曲を、石川さゆりなどの演歌から、アニソンや戦隊もの作品の劇伴なども手がける矢野立美と、大御所がバックアップしている。たった一人の女性をどこまでも愛し続けることを誓った、決して揺らぐことのない真実の愛の歌だ。

 新浜の歌声は、その実直な人柄も表すように、どこまでもまっすぐで力強い。それは遥か遠く、今では手が届かなくなってしまった相手にも届きそうなほどだ。必ずまたどこかで出会えると信じたその力強さが、楽曲に前向きさと明るさを与えている。歌詞には〈生まれる前の約束〉や〈もしも空が闇に閉ざされても〉などのフレーズが散りばめられ、ファンタジックな表現でありながら、それが決して大げさではないと思わせてくれる説得力が、彼の声にはある。ラテン調のビートと派手なブラスセクションを中心にしたゴージャスなサウンド。その中で奏でられていく、エレキギターとストリングスによるメランコリックなフレージング。そんな派手さのあるトラックが、新浜の歌をより情熱的なものに引き立てている。

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