さくら学院、@onefiveの今後の展開は? ユニット特性を“部活動”の歴史から紐解く
@onefiveの将来を占う
10月15日にTwitterやInstagram、YouTubeチャンネルのアカウントが予告なしに突如として公開された@onefive。当初、公開されていたビジュアルではメンバーたちの後ろ姿しか確認できず、また、同時にアップされた彼女たちの配信シングル「Pinky Promise」のティザー映像でも、表情が分からぬままで正体が隠されていた。
しかしながら、ネット上では、早くも反応したファンから「さくら学院のメンバーではないか?」という憶測もみられていたのだが、同月19日にニュースサイトをはじめ一斉に情報解禁されて以降、SNS上でメンバーたちのキービジュアルやオフショット、MVの未公開シーンなどが定期的に更新されている。
ベールに包まれた部分は多いのだが、グループ名は彼女たち全員が15歳であることに由来していると思われるほか、記念すべき1曲目である「Pinky Promise」の作詞を担当したのが15歳のシンガーソングライター・YURAで、さらに、4人のメンバーに加えてYURAが参加していることから「1(+4=)5」にちなんでいるという解釈もみられる。
また、彼女たちはすでにステージ上でもパフォーマンスを披露しており、デビューの舞台となったのは情報解禁の同日に神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場で2日間にわたり行われた、さくら学院のイベント『さくら学院祭☆2019』の初日だった。
披露されたのは先述した「Pinke Promise」で、筆者も同イベントの2日目で実際に鑑賞したが、楽曲の世界観としては同じくアミューズに所属するPerfumeの色もただよわせるようなエレクトロポップという印象。振付もPerfumeやさくら学院、BABYMETALなどアミューズ所属のガールズユニットを多数手がけるMIKIKOが担当していることから、静と動を強調しつつ、一瞬一瞬でみせるメンバーそれぞれの挙動がシンクロするさまが特徴的なものとなっていた。
本格始動して以降、10月26日に「Pinky Promise」のMVで10万回再生を目指すとTwitterの公式アカウントで表明していた@onefiveであるが、1週間後の11月2日に目標値を達成。今後については明確に示唆されていないものの、先述した『さくら学院祭☆2019』のステージ上で、KANOが「@onefiveとして、さくら学院として」と語っていたのもあり、来年3月に控えたさくら学院からの卒業後も活動を展開することが期待される。
ユニットの将来にミステリアスな部分を残しているのも、どこかBABYMETALと似た流れを感じずにいられないが、さくら学院での経験を糧にしながら@onefiveとしての彼女たちがどのような進化をみせてくれるのかに、ぜひ注目してほしいところだ。
■カネコシュウヘイ
編集者/ライター/デザイナー。アイドルをはじめ、エンタメ分野での取材や原稿執筆を中心に活動。ライブなどの現場が好きで、月に約数万円はアイドルへ主に費やしている。単著に『BABYMETAL 追っかけ日記』。執筆媒体はWeb『ダ・ヴィンチニュース』『クランクイン!』『ウレぴあ総研』、雑誌『日経エンタテインメント!』など。