草なぎ剛が音楽を通して伝える思い 『はっぴょう会』開催を前に改めて考える

 映画やバラエティ、舞台など、多忙な日々を過ごしながら、はっぴょう会に向けて練習を重ねてきた草なぎ。自身のYouTubeチャンネルでは、オリジナルソングをいくつか披露している。

 〈泣くも笑うも自分次第でしょ!〉と軽やかに歌う「My Standard」、周りに調子を合わせて必死になっていることを気付かされる「カメレオン」、フレンチブルドッグのクルミちゃんへの愛情が溢れる「クルミちゃんの唄」など、テーマは様々だがその一つひとつのワードにハッとさせられたり、ウンウンと頷かずにはいられなかったり……。どれも心の奥底から込み上がる草なぎの率直な想いなのが伝わってくる。

【草彅剛オリジナルソング】My Standard 歌ってみた!【新しい地図】
カメレオン
クルミちゃんの唄

 「僕でいいんだ」とは、先のインタビューで草なぎが俳優としての心持ちについて語った場面での言葉。演じるという点で、いろいろと悩んだ時期を経て、今は「別に難しく考えなくても自分でいいんだと。本当にいい本だと思う自分がいるから、それを信じてやればいいんだと」という境地に立っているという。

 それは、演技も、歌も、表現するという意味では大きく同じなのではないだろうか。自分が自分の“いい”を信じるということ。人生はうまくいったり、そうじゃなかったりする。立ち止まったり、振り向いたりすることもあるかもしれないけれど、最終的には“自分でいいんだ”。そう肩に手を置いてくれるような感覚があるのは、その境地にいる草なぎだからかもしれない。

 〈好きも嫌いも自分次第でしょ!〉そう、人生の幸せ不幸せは結局は自分がどう思うか。だったら、思い切り自分の想いを歌ってみてもいいじゃないか。きっとそんな人生の楽しみ方をしている人の周りには、同じように音を楽しもうというメンバーが集まってくるのだろう。草なぎと、豪華ゲストと、そしてNAKAMAと。きっと『草なぎ剛のはっぴょう会』は、自分の人生の楽しみ方は「これでいいんだ」と心が温かくなるような、はっぴょう会になるのではないだろうか。

(文=佐藤結衣)

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