『Perfect Lies』インタビュー

THE SIXTH LIEが考える、80年代と現在を繋ぐレトロフューチャーな音像「深夜のワクワク感を曲にしたい」

今なら自分たちの音楽とパフォーマンスに自信を持って見せられる

『Perfect Lies』

ーーあと、ジャケットはどんなイメージで作られたんですか。

Ray:タイトルが『Perfect Lies』、“完璧な嘘”って意味なので、自分の感情をテレビに映している女の人ってジャケットにしたんです。あと、アルバムにはハードな曲からかわいい曲とかいろんな曲があるけど、例えばSpotifyで曲を聴くときにはアルバムのジャケが出るじゃないですか。そのときに、どの曲にも親和性がある絵にしたかったんです。

ーーテレビって存在自体もレトロフューチャー感ありますね。

Ray:そうですね。もちろんテレビも、デジタルじゃなくブラウン管にしました。ビジュアル面に関していうと、アルバムのリリース後はMVをガツガツ出していこうと思ってます。

ーーではアルバム作り終えて、今はどんな感想がありますか。

Reiji:やっと終わったって感覚と、もっとこういう曲をやりたいなっていう次に繋がる感じがあります。そういう風に思えたことは、今までなかったですね。

Arata:最初も言ったように、ライブ感のある楽曲が多いので、お客さんと一緒に楽しめる要素を工夫してどんどん増やしていきたいなと思ってますね。それを早く具現化させるために、スタジオに入って練習します(笑)。

Ryusei:曲のクオリティもすごいものができたし、なにより今までで一番Arataの歌声のよさが出たと思います。今までArataの歌ってミックスボイスで攻めるみたいな感じだったと思うんですが、後ろノリのファンクとかラップとかも好きなので歌の表現力の幅がすごくあるんです。そういうArataの声のよさがめちゃめちゃ出てるので、そこを引き立たせられるように、僕もスタジオ入ってベース練習します(笑)。

Ray:今回12曲あるので聴きごたえがありますね。大きく分けるとミッドテンポとテンポ速いロックがあって、それをうまく散りばめて曲順を作っていったんです。アルバムの中で起承転結のある流れができたし、僕自身もけっこう聴くと思います。

ーーなるほど。ではアルバムの話題を離れて、THE SIXTH LIEの活動のスタンスに触れさせてください。ロックなアプローチもあればクラブミュージック的な側面も強いTHE SIXTH LIEですが、このスタイルでやっていくことの難しさと面白さについて聞かせてください。

Ray:ジャンルの合うバンド仲間を見つけるのが難しいっていうのはありますね。

Reiji:自分たちはどのジャンルの界隈に行けばいいのかな? って悩みますね。クラブに寄りすぎると、今のライブハウス来てるファンは来づらいだろうしって。でも、今まではDJが流してもおかしくない曲が多かったけど、今回のアルバムでバンドのスタンスがちょっと変わってきました。アルバムも、EDMというよりもノれる曲ってベクトルで作ったので、これからはサウンドとかジャンルとか関係なくもっとやりやすくなるんじゃないかなって。

Ryusei:このバンドをやってて面白いのは、誰もやってない音だから、お客さんがノッたときの爆発力がすごいところですね。

Reiji:ライブハウスにEDMのビート感を持ち込めたのはよかったです。ずるいくらい乗れるビートなので。今のところ、オレらのことを知らなくてもみんながノれるって状況は続いてます。この規模が大きくなったときに、例えばフェスに出たときに威力を最大限に発揮できるなって。THE SIXTH LIEの音楽は、キャパシティが大きくなるごとに威力をどんどん発揮していく音楽だと感じてます。

ーーなるほど。さて、12月28日に大阪で、来年1月11日と12日に東京でワンマンライブ「THE SIXTH LIE ONE MAN LIVE 2019-2020『 Perfect Lies 』」が開催されます。アルバムを引っさげての公演は、どんなライブになりそうですか。

Ray:いつもワンマンでやるのが多くて18曲なんですけど、今回アルバムが12曲あってなるべく多く入れたいんです。今までライブで盛り上げる曲は残しつつ、ガラッと違うセトリになると思いますね。

Reiji:ライブの雰囲気もちょっと変わると思いますね。今までヘヴィな曲が続くこともあったけど、今回は一生乗れるって感じのセトリになりそうなので楽しみにしてて欲しいです。

ーーでは最後に、来年のバンドの目標を聞かせてください。

Reiji:来年は、とにかくたくさんライブをやりたいですね。あと、フェスに出たいです。

Ray:うん。せっかくライブ向けのアルバムを作ったので、ライブでどんどんアピールしたいね。

Ryusei:フェスとかライブで、とにかく不特定多数の人に知ってもらいたいんです。

Arata:僕もフェスはめっちゃ出たいです。今年すごいライブをやってバンドの地力もついてきて、もっと応用効かせられるなって。今だからこそ自信持ってフェスに出て、リスナーを増やしたいって思います。

Reiji:3年前に『KNOTFEST JAPAN 2016』に出たんですけど、あのときはまだ自分たちにそんなに自信がないような状態で出たんです。でも、今なら自分たちの音楽とパフォーマンスに自信を持って見せられるので、来年は絶対にフェスに出たいです。

(取材・文=土屋恵介)

■リリース情報
『Perfect Lies』
11月27日(水)
初回限定盤(CD+Blu-ray):3,500+税
通常盤:3,000+税

<収録内容>初回限定盤、通常盤共通
1.Sun & Moon
2.Burn to Fly
3.Shadow is the Light(TVアニメ『とある科学の一方通行』OPテーマ)
4.Phone Call
5.Scissors
6.Massive Attack
7.Secret Town
8.Hibana(TVアニメ『ゴールデンカムイ』第一期EDテーマ)
9.In the Rain
10.Action Phase
11.Cassette Tape
12.Everything Lost

<初回限定盤特典Blu-ray>
「Hibana」MV
「Shadow is the Light」MV

■イベント情報
THE SIXTH LIE 初の東京2DAYS &大阪ワンマンライブ
大阪公演
12月28日(土)LIVE HOUSE Pangea
開場17:30/開演18:00

東京公演2DAYS
恵比寿CreAto
1月11日(土)
開場17:30/開演18:00
1月12日(日)
開場16:30/開演17:00

オールスタンディング 前売¥2,800/当日¥3,300(税込/D別)

■関連リンク
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