『地方民について本気出して考えてみた~4年以上行ってない県ツアー~』

ゴールデンボンバー、“4年以上行ってない県”ツアーで見せたしぶとさ 各メンバーの脚本による演劇も

 お次はゴールデンボンバーのワンマンではおなじみの「演劇」タイムだ。毎回鬼龍院脚本による、メンバー同士のラブコメが上演されるのだが、今回はメンバーがリレー形式で脚本を書いていくという初めての試み。それぞれが脚本に対しての気持ちを表明する映像が流れ出す。

「他のメンバーが脚本を書く?(洋画のようなオーバーリアクション)絶対にムリ!」(鬼龍院)

「自信は、すごくあります。自信しかない(キリッ)」(歌広場)

「皆、心配になってるのかな? アッハッハ! 起承転結、ちゃんと勉強してきましたよ! 起承転結、キ……起きる話? ショウ……鬼龍院翔? テン……ケツ……おしりの話ね?」(樽美酒)

「正直、近年、鬼龍院しょんが……(※噛んだ瞬間コメント終了)」(喜矢武)

第1幕(鬼龍院脚本)

 観客の不安をよそに、前代未聞のリレー脚本の演劇がスタート。主人公・鬼龍院は、同級生の歌広場と共にイケメンの集まる高校の学園祭へ。なお、メンバー同士のラブコメ演劇なので、全員ゲイという設定だ。ビラ配りをしている樽美酒に誘われ、「カブキ部」の発表会を見に行く鬼龍院と歌広場。とはいえ、カブキというのは名ばかりで、肌色多めの下劣なショーに辟易する鬼龍院。だから、そこで腰をふるな樽美酒(※2回目)。「そこまでだ!」と樽美酒たちを成敗する喜矢武。そんな喜矢武に鬼龍院は一目惚れしてしまう……。ここで第一幕は終わり、「愛してると言えなくて」へ。

第2幕(歌広場脚本)

 喜矢武に心を奪われた鬼龍院。一方、樽美酒に夢中な歌広場。樽美酒と歌広場は「このあと打ち上げだから」と2人でどこかに消えていってしまう。そして舞台の出番を終えた喜矢武から、鬼龍院も打ち上げに誘われる。10分後、部室に向かったが、そこにはブリーフを喉につまらせた歌広場と、全裸で立ち尽くす喜矢武の姿。そしてそのまま「死 ん だ 妻 に 似 て い る」へ。ブリーフを口にしたまま、全力で踊りだす歌広場のプロ意識に感嘆するものの、この脚本、自分で書いていることに気づいて愕然とする筆者。

第3幕(樽美酒脚本)

 絶命している歌広場を見て困惑する鬼龍院。なぜか脚本によって全裸にされた喜矢武は「このブリーフに樽美酒の名前が書いてある、彼が犯人だ」という。さらに困惑する鬼龍院に、喜矢武は「まだ生き返らせる方法はある!」と、7つ揃えると願いが叶う“ゴールデンボール”の存在を伝える。冒険の末、無事ゴールデンボールを発見し、何でも願いを叶えてくれる恐竜の子供“ガチュピン”が登場。歌広場を生き返らせようとする鬼龍院だったが、通りすがりの樽美酒が、ギャルのパンティならぬ、“イチロー選手のサインボール”を願い、鬼龍院の願いは儚く散ってしまう。そして「片想いでいい」でしっとりとした雰囲気に。とんでもない「転」に、オチはつくのだろうか。

第4幕(喜矢武脚本)

 歌広場は亡くなり、容疑者である樽美酒は「嵌められた!」と、無罪を主張するも逮捕。事件は解決したように思えたが……。ここで突如、「ちょっと待って!」。聞き覚えのあるBGMに似た音楽の流れる中、「たった一つの真実見抜く! 見た目は子供! 頭脳はすごく大人!(※例の口調)」と、名探偵を名乗るエロ川コカンが登場(※例の服装だが、コカンだけ異様に膨らんでいる歌広場)。男子高校生のブリーフが大好きな彼は、カブキ部の部室に忍び込み、そこで殺人現場を目撃したという。樽美酒が席を外した後、顔の見えない男(※例の真っ黒な犯人)がやってきて、大量のブリーフを口につめたと語るエロ川コカン。ブリーフの匂いから、犯人は喜矢武だと指摘する。ショックを受ける鬼龍院の前で、「俺を全裸にしたあいつらの台本が許せなかった! だからあいつを殺し、あいつを犯人にした」と動機を告白する喜矢武。謝る歌広場と樽美酒。鬼龍院は「僕は裸の豊さんが好きです!」と告白。最終的に全員全裸になり「やっぱりゴールデンボンバーはシモネタと裸が好きだった。すみません」と、ハッピーエンド(?)。前代未聞のリレー脚本はこうして幕を閉じたのであった。そしてこんなシーンにぴったりなのか、そうでもないのか、「世界平和」を披露した。

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