やなぎなぎが音楽で表現した“白”の世界 コンセプトライブ『color palette ~2019 White~』レポ

やなぎなぎが音楽で表現した“白”の世界 コンセプトライブ『color palette ~2019 White~』レポ

 やなぎなぎのコンセプトライブ『color palette ~2019 White~』が9月23日にヒューリックホール東京で開催された。この『color palette』は、色をテーマに楽曲をセレクトして開催されるシリーズ。今回のテーマは“White”で、曲名や歌詞に白が入った楽曲や、白を彷彿とさせる楽曲をやなぎ自身がセレクト。デビュー当時の懐かしいナンバーも多数披露されたほか、カバー曲やネットで公募したプレイヤーとのコラボなど企画もりだくさんで、集まった観客を喜ばせた。

 昨年リリースしたアルバム『ナッテ』に収録の「海を込めて」からライブはスタートした。曲の冒頭、透明感溢れる歌声が響くと、会場の空気がピンと張り詰める。ステージを凝視しながら、やなぎの歌声に耳を傾ける観客は、ゆったりと流れるサウンドによって、やさしい世界観へと引き込まれていった。

 続いて2012年にリリースした2ndシングル『Ambivalentidea』のC/W曲「白くやわらかな花」と、3rdシングル『ラテラリティ』のC/W曲「真実の羽根」と、デビュー当時の懐かしい曲が続いた。どちらもアニメ『ヨルムンガンド』シリーズのEDテーマで、主人公・ヨナの真っ白い髪が印象的だ。「白くやわらかな花」は、ピアノやストリングス、コーラスが複雑に構成されたサウンドの中で、やなぎのウィスパーボーカルが穏やかに響いた。「真実の羽根」は、無機的なエレクトリックサウンドに、表現力豊かなやなぎのボーカルが漂うように重なる。音のない部分さえも一つの音であるかのように、空間全体によって彼女の音楽世界が表現されていった。

 一転ポップで可愛らしい雰囲気を持った「モノクローム・サイレントシティ」では、傘を使ったパフォーマンスで魅せてくれた。可愛らしい歌声を聴かせるやなぎは、歌いながらまるで幼い子どものように傘をくるくると回した。「in flight」では、爽やかで広がりのあるボーカルを響かせた。曲中で客席に飛ばした紙ヒコーキが戻ってきてしまうハプニングも、どことなく彼女らしいと感じさせた。

 中盤には、白をテーマに選曲した2曲のカバー曲を披露した。白と言えば、やはり雪。中島美嘉の「雪の華」は、ピアノをバックにしたシンプルな編成で歌い上げた。静かな雰囲気の中に響く歌声は実にエモーショナルで、思わずうなり声をあげたくなるほどの美しさだった。またSPEEDの「White Love」は、「その世代の方にはどんぴしゃだと思う。きっとダンスまで覚えてる方もいるのでは?」とコメント。リズムに乗せて身体を揺らしながら歌い、〈白いため息で〉という歌詞に合わせてため息を吐くように歌うなど、言葉に即した細かな表現で観客を魅了した。

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