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『トランタン』特別インタビュー

テレビ東京P 佐久間宣行が語る、真心ブラザーズと音楽遍歴「ほんとに普通のロックファン」

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 ファンからの投票で収録曲を選び、「この曲はこの人と組む」形式で、サンボマスター、奥田民生、東京スカパラダイスオーケストラ等々の豪華ゲスト陣と共に過去の曲をリメイクした、真心ブラザーズのセルフカバー・ベストアルバム『トランタン』(2019年9月4日発売)。本記事は、2019年にデビュー30周年を迎えた真心ブラザーズを、テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行が語る、という企画です。

真心ブラザーズ「愛」MV Short Ver. (2019年9月4日発売 AL『トランタン』収録)

 『ゴッドタン』『青春高校3年C組』『あちこちオードリー』等の人気番組を多数手がけるプロデューサーであり、2019年4月にパーソナリティを始めた『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(水曜27時〜)がどえらい人気で、10月8日に下北沢本多劇場で開催される番組初のイベントは(チケ代6000円にもかかわらず)「取れた人がまわりに誰もいない」と言われるほどの争奪戦になっている。という、現在、ある界隈において激しく渦中の人である佐久間Pが、演劇もお笑いも映画もテレビも含めて「リアル『コンテンツ全部見男』」であることは知られている。では、昔からファンだという真心ブラザーズについては? そして、そもそも音楽については? と問うたところ、問えば問うほどいくらでも出てきたのだった。ではどうぞ。(兵庫慎司)

佐久間宣行と真心ブラザーズの出会い

佐久間宣行

ーー佐久間さんが真心ブラザーズに最初に出会ったのは?

佐久間宣行(以下、佐久間):真心(ブラザーズ)自体は最初から知ってるんですよ、世代的には。だって僕、『パラダイスGoGo!! 』観てたんで(1989年〜1990年、フジテレビで夕方に放送されていた帯のバラエティ番組。真心ブラザーズはこの番組の中の「勝ち抜きフォーク合戦」で10週勝ち抜いてデビューしている)。だから知ってたんですけど、もっと好きになったのは、やっぱり『KING OF ROCK』ですね。1995年、大学2年の時に、『KING OF ROCK』が出て、すごい好きになって。ライブもよく行ってましたね。

ーーどこで観たか憶えてます?

佐久間:最初の(日本)武道館、行きましたよ(1997年8月19日)。PUFFYがまだデビュー前で、「ループスライダー」でコーラスやってたのを憶えてますね。それからもけっこうな回数、行ってたと思います。中野サンプラザとか。

ーー10代の頃から音楽はお好きでした?

佐久間:はい。ラジオを中心に聴いてて、やっぱり僕らの世代は、電気(グルーヴ)でテクノを知って、オーケン(大槻ケンヂ)で<ナゴム(レコード)>を知って、ほかのラジオで洋楽とか知りながら、いろんな音楽を聴いてましたね。

ーー真心以外にもライブに行っていたのは?

佐久間:大学で東京に来てからは、やっぱり電気。あと、けっこうエレカシ(エレファントカシマシ)行ってたなあ。あと何に行ってたっけ……BOREDOMSとか。あと洋楽も。『フジロック』(FUJI ROCK FESTIVAL)の第一回に行った世代だから。Rage Against the Machineとか、Atari Teenage Riotとか、Mogwaiとか。音楽と演劇ばっかり観に行ってた記憶があります。

ーーそんな中にあって、真心のどんなところがピンときたんでしょうね。

佐久間:日本でいちばん最初に、ミクスチャーロックだと思ったのが、『KING OF ROCK』なんですよね。レイジを聴いていて、日本にこういうのないなあ、と思ってた時に、まさか真心がその感覚を日本語でやってくれるとは思わなくて。洋楽にしかなかったミクスチャーロックの興奮とかライブの楽しさを感じられたのが、真心だったという。かつ、ちゃんと聴くとYO-KINGの歌詞がすばらしくて、虜になったっていう。

ーーじゃあ真心のいちばん好きなアルバムは『KING OF ROCK』?

佐久間:そうですね。出てから二十何年の間に、自分の人生の中で、いちばん聴いたアルバムは何かっていわれたら、もしかしたら『KING OF ROCK』かもしれないですね。

ーー真心の中で好きな曲は?

佐久間:その時その時で違うんだよなあ……ずっと好きなのは「JUMP」なんですよ。「JUMP」は、どんな時でも聴きますね。あと「突風」も、社会人になってからけっこう、イヤなことあると聴いてたなあ(笑)。しかも真心の曲って、その時はピンとこなかったんだけど、ある程度歳をとってからピンとくる曲もけっこうあって。「この愛は始まってもいない」とかは、出た頃はそんなでもなかったんですけど、30代半ばになってから「いい曲だなあ」と思うようになったんですよね。

とにかくおもしろいものが生まれる瞬間を観たい

ーーちなみに、2001年に活動休止した時は、どう思われました?

佐久間:2001年って僕、もうど真ん中のADで。あまりにも忙しすぎて、最後の武道館(12月21日)、行きたかったけど行けなかったな、という記憶があって。でもあの頃って、バタバタと休止しませんでしたっけ? イエモン(THE YELLOW MONKEY)もその頃ですよね。バンドってそういうもんなのかな、と思って、悲しいけど受け止めてたっていう感じですね。で、Dragon Ashとか、新しいバンドが出て来た頃だったんで、「ああ、世代が変わるのかな」と思ってました。

ーーでも、そういう新しいものは新しいもので、聴くんですよね。

佐久間:聴いてました。その頃ってバンプ(BUMP OF CHICKEN)、もう出てましたよね? バンプのライブもたくさん行ってたな、最初の下北沢CLUB Queとか。くるりもずっと好きだし、あとSUPERCARとか、最近だとSAKEROCKーー。

ーーすごくちゃんとしたロックファンですね。

佐久間:だから『ROCKIN’ON JAPAN』、ずっと読んでましたよ(笑)。ほんとに普通のロックファンだと思います。

ーー『トランタン』はいかがでした?

佐久間:すごくよかったです。久々にスカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)との「愛」を聴いたら、すげえよかったし。ただ、びっくりしたのは、「素晴らしきこの世界」、(奥田)民生さん歌うんだ? と思って(笑)。あと、やっぱり「JUMP」はすごくよかったです。「突風」もすげえよかったな、グレートマエカワとサンコンJr.との。あと、サンボ(マスター)は、数少ないミュージシャンの知り合いで。ミュージシャンで知り合いなのは、サカナクションの山口(一郎)くんと、サンボの山口(隆)くん、ダブル山口くんだけです。サンボは『キス我慢選手権 THE MOVIE』の主題歌(「孤独とランデブー」)をお願いした縁で。もともとずっと好きで、ライブも観に行っていて。サカナクションの山口さんは、一度だけ、山口さんと妻夫木聡さんが飲んでる時に、偶然参加したことがあって。僕、サカナクションのライブもずっと行ってるんでーー。

ーーいっぱい観てますね。最近、RADWIMPSのライブに行った話を、ラジオでーー。

佐久間:ああ、よかったです。あと、ここ何年かでいちばん好きになって、ほとんどのライブへ行ったのはandymoriですね。代官山UNITのライブから全部行って、人に教えたくてチケット4枚ぐらい買って、後輩を連れて野音(日比谷野外音楽堂)に行ったんですよ。そしたらそのライブでドラムが脱退するっていう(笑)。最後の武道館も行きました。

ーー生で観るエンターテインメントが好き?

佐久間:そうです。とにかくおもしろいものが生まれる瞬間を観たい、特にライブものは、その時にしか観れないから。あと、お笑いのコンビも、バンドも、劇団も、長続きするもんじゃないなと思ってるから。いつかなくなるもんだと思ってるから、カネを払いたいというのと、カネを払うことで続くんだったら続いてほしい、だからできるだけ行くっていう。自分のために行くっていうのもありますけど。仕事サボって『WIRE』の一回目とか行きましたね、嘘ついて。俺、しょっちゅう嘘ついてるんですよ(笑)。

ーーでも『WIRE』、時間が長いからーー。

佐久間:っていうのを知らなかったんですよ、99年の時点では。レイヴがどういうものか知らないから、開演から行かなきゃいけないもんだと思ってて、行ったら「あ、これ、べつに頭からいなくていいものなんだ」って(笑)。

      

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