『IDOL舞SHOW』特別企画

斎藤滋×木皿陽平×冨田明宏に聞く、二次元アイドルコンテンツの現在と新プロジェクト『IDOL舞SHOW』の展望

各ユニットで異なる三者三様のキャスティング秘話 

ーーそれぞれのキャスティングでこだわった点はありますか?

冨田:キャラクターの設定を見ると、何かドラマが起きそうな感じがそれぞれにありますよね。キャスティングに関しては、木皿さんとは逆に、僕は、幸いにも木戸(衣吹)さんと中島(由貴)さんも会ったことがあって。岡咲(美保)さんだけはじめましてだけど、歌がうまいという噂はずっと聞いていて。1曲のなかで、結構複雑なメロディだったり譜割りの曲が多くなりそうなんですけど、その中でもちゃんとキャラだったり、歌のスキルが活かせそうな歌唱力を持ってる方々にしたかったんです。

――斎藤さんは、先ほど「踊れる方をお願いした」と話していましたが。

斎藤:はい。“超実力派ユニット”というコンセプトなので。そのうち僕からは、阿部寿世さんと倉知玲鳳さんのふたりを指名させていただきました。

――なぜそのふたりを?

斎藤:阿部さんは自分が懇意にしている島みやえい子さんのボーカルスクールの生徒さんで。1年前ぐらいに紹介していただいたんですけど、歌はすごくうまいしダンスもしっかり踊れていて。今はインディーズのアイドルグループに所属してるんですけど、ソロ活動もOKとのことだったのでお声がけしました。倉知さんは、自分がElements Gardenさんと深く関わりのある株式会社Sさんと懇意にしているところがあって、有望な新人として紹介されたんです。彼女は現在はRAISE A SUILENのキーボードとしても大活躍中ですね。しかし惹かれたのはすごく踊れるという点です。それが理由で推薦させていただきました。

――倉知さんすごいですよね。スピンやエビ反りしながらキーボード弾いたりしますもん。

斎藤:アクロバティックな弾き方をされてますからね(笑)。それに、チームの中に自分の意志が通じる窓口の子がいると意思疎通がしやすくて環境づくりがうまくいくという経験があったので、「どうしても」とお願いして入れさせていただきました。

――一方、X-UCはまだ選考途中(※取材時点)なんですよね。

木皿:はい。工藤さんに委ねたり自分からも意見させていただいて進めています。X-UCには他のユニットにはいない10代も3人くらいいらっしゃるので、その年代の幅広さも面白いところです。ユニットのテーマに寄せたキャスティングの冨田さん・斎藤さんとは違って、X-UCはキャラクターに寄せたキャスティングなのも特徴的な部分だと思います。

――先ほど、この15年間ぐらい女性アイドルコンテンツにあまりイノベーションがないという発言もありましたが、この3ユニットでみなさんはどんなイノベーションを起こしたいですか?

斎藤:まず、この3人が集まったこと自体がイノベーションかも。

冨田:そうですね。しかもバトルをさせるということは、その結果によって物語やキャラクターのこれからの境遇、そこから生まれる音楽が変わっていくかもしれない。それも、もしかしたら今までになかった要素なのかもしれません。そこがどう積極的に企画に反映されていくのかは他のコンテンツにない部分だと思うので、僕たちも楽しみですね。

木皿:その“競い合う”という新基軸から、面白いものが新しく生まれてくるのが楽しみです。ただ、プロデューサー同士で競うというよりは、ユニットで競うという感じですよね。

斎藤:うん。たぶんプロデューサーがこうやって前面に出るのは、最初だけで。中の子たちの個性が出てきたら僕らは自然に裏方に回っていくだろうし、そうするべきだと思います。

――では最後に、読者の方々へ『IDOL舞SHOW』へ期待していてほしいことや、意気込みなどをひと言ずつお願いします。

斎藤:この3人で揃って何かをやるっていうところがまず面白みだと思うので、僕らのバトルに期待していてください! 楽しくは、やりますけど(笑)。

冨田:三日月眼がいちばん最初に解散しないように……(笑)、誰よりも愛していただけるように頑張ります。この業界の大先輩である音楽プロデューサーのおふたりに胸を借りて、逆に僕は無邪気に楽しめたらと思ってます。

木皿:ゼロから立ち上げるユニットで、今から何が起こるかがわからないのが楽しみでなりません。この気持ちを少しでも共有できるようにお客さんと同じ目線でこの10人組を楽しみながら、みなさんにもお二方の手掛けるユニットと合わせて『IDOL舞SHOW』を楽しんでいただければうれしいです。

(取材・文=須永兼次/写真=はぎひさこ)

■イベント情報
『せんらん!IDOL舞SHOW~豊洲の陣~』
日程:
2019年10月26日(土)開場13:00/開演14:00
2019年10月26日(土)開場17:30/開演18:30
場所:豊洲 PIT(東京都江東区豊洲6丁目1−23)
料金:¥7,700(※ドリンク代別途必要)

■受付期間
2019年9月25日(水)12:00〜2019年10月3日(木)23:59
<キャスト>
NO PRINCESS
三澤紗千香(花園ユイカ役)
堀内まり菜(明瀬亜美役)
阿部寿世(胡桃沢らぶ役)

三日月眼
岡咲美保(若月美鈴役)
中島由貴(金剛寺ゆい役)

X-UC
諏訪ななか(羽美野りさ役)
花谷麻妃(猿野さくら役)
長谷川玲奈(掛川こころ役)
酒井美沙乃(安奈あき役)
鈴木杏奈(百合ヶ丘みさき役)
北原侑奈(霧野しおり役)
青山桜子(八村かをり役)
二ノ宮ゆい(伊佐山エリナ役)
※NO PRINCESS 倉知玲鳳(星野しほ役)、三日月眼 木戸衣吹(綾瀬双葉役)、X-UC 豊田萌絵(星月小春役)、X-UC 石飛恵里花(清見みさ緒役) につきましてはスケジュールの都合上登壇はありません
詳細はこちら

■イントロダクション
国民的アイドルユニット「Fool's End」が突如『本能寺のフェス ~a Burning Dream~』をもって解散を表明。ついては天下一のアイドルだけが保持できる『天下布舞』の旗(天下旗)を後継グループに譲り渡すという。後継グループの決定は各グループの楽曲売上・ライブ動員数・物販の売上などの総合点によるとされた。そのレースは「天下旗争奪バトルロイヤル」と名付けられ、これにより全国でのアイドル戦国時代の火蓋が切って落とされた。

「天下旗争奪バトルロイヤル」の知らせを受け、全国のアイドルグループは色めき立った。中でも斎藤重道Pによる4人組「NO PRINCESS(ノープリンセス)」、伊達宗人Pによる3人組「三日月眼(ルナティックアイズ)」、真田幸之助Pの10人組「X-UC(テンユーシー)」は、それぞれ絶大な人気を誇り、全国進出の機会を伺っていた。3グループはバトルロイヤルへの参加を表明する

ダイナミックなダンスと R&B のストリート系4人組「NO PRINCESS」、正統派3人組アイドル「三日月眼」、人数を活かしたキャラの豊富さとフォーメーションが強みの10人組「X-UC」は各地における戦(ライブ)で死闘を繰り広げる。

斉藤・伊達・真田は自覚していなかったが、それぞれ斎藤道三・伊達政宗・真田幸村の生まれ変わりであった。前世での死に際し、3人はそれぞれ謎の女・壱与により天下取りの意志を確認されていた。そしてアイドルプロデューサーとして転生し、自グループで天下を争うことを運命づけられていたのである。3人がそれを知ったのは「天下旗争奪バトルロイヤル」の直前であった。

数百年ぶりに 3 人の前に現れた壱与は、これまで封印してきた彼らの前世の記憶を解き、手のひらに赤い「ヲ」の掌紋(スティグマ)を与える。天下を取ったとき、それが完全なる「天」の字となるという。現世に戻った3人は自らの「ヲ」の掌紋により前世を確信し、天下取りへと邁進するのだった。

<クリエイター>
斎藤重道担当:斎藤滋
伊達宗人担当:冨田明宏
真田幸之助担当:木皿陽平

<スタッフ>
キャラクターデザイン:のぶし(NOB-C)
タイトル&ユニットロゴデザイン:雷雷公社
企画構成:中村彼方、H.P.ウェルズ

<キャスト>
『NO PRINCESS』
花園ユイカ(ハナサマ)CV.三澤紗千香
星野しほ(のしほ)CV.倉知玲鳳
明瀬亜美(あみみん)CV.堀内まり菜
胡桃坂らぶ(くるみたん)CV.阿部寿世

『三日月眼』
綾瀬双葉(あやふう)CV.木戸衣吹
若月美鈴(みれち)CV.岡咲美保
金剛寺ゆい(ゆい坊)CV.中島由貴

『X-UC』
羽美野りさ(りぃさ)CV.諏訪ななか
猿野さくら(さく姫)CV.花谷麻妃
星月小春(こぱる)CV.豊田萌絵
掛川こころ(ココロン)CV.長谷川玲奈
安奈あき(あんちん)CV.酒井美沙乃
百合ヶ丘みさき(りりぃ)CV.鈴木杏奈
霧野しおり(しーたん)CV.北原侑奈
八村かをり(はっち)CV.青山桜子
伊佐山エリナ(えりりん)CV.二ノ宮ゆい
清見みさ緒(きよみん)CV.石飛恵里花

公式サイト
公式Twitter

関連記事